スーパーGT第6戦は19日、スポーツランドSUGOでノックアウト形式の予選が行われ、GT500クラスはS Road MOLA GT-Rが今シーズン初となるポールポジションを獲得した。全車が昨年マークされたコースレコードを1秒近く上回るタイムを記録した。
予選日午後は青空も確認出来るが雲量も多い天候。GT300クラスのQ1がスタートする頃のコンディションは気温が25度、路面温度は33度と午前より少し上昇したコンディションの中、13時50分からGT500クラスのQ1がスタートした。
15分間の予選は定刻通り13時50分からコースオープンとなるも、ピットロードには1台もマシンは現れない。Q1残り9分を切った頃に、DENSO KOBELCO SARD RC F 平手晃平が真っ先にコースイン。残り8分を切るとドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTが動き出したのを皮切りに続々とマシンが動き出すと、ランキング首位のカルソニック IMPUL GT-Rが最後にコースインし、ようやく15台全車がコースインとなった。
誰よりも早くからコースインしたDENSO KOBELCOを駆る平手は、入念にタイヤを温めると、アタックが開始されたのは、残り5分を切ってから。平手のタイムは1分12秒850を記録しこれがターゲットタイムになるかと思われたが、後から来たRAYBRIG NSX CONCEPT-GT 山本尚貴が1分11秒927をマークしトップを奪取。その後、続々とアタックラップに入るも各車1分12秒台のタイムで山本のタイムは更新されない。しかし、残り1分を切ったところでD'station ADVAN GT-Rを駆る佐々木大樹がアタックを決めると、1分11秒913で山本のタイムを0'00.014上回りQ1をトップタイムで通過した。
ランキング上位勢では、カルソニック IMPUL GT-R、ZENT CERUMO RC F、PETRONAS TOM'S RC F、MOTUL AUTECH GT-Rと揃ってQ1は敗退することになったが、ランキング5位のKeePer TOM'S RC Fのアンドレア・カルダレッリは3番手タイムでQ1を突破している。また、Q1トップタイムとなったD'stationの佐々木から15番手のDENSO 平手まで僅か0'00.731しかタイム差がなく、如何にQ1突破が熾烈なものとなっているかを物語る結果となった。
GT300クラスのQ2で赤旗が提示され、GT500クラスの予選Q2は定刻より7分遅れて14時42分からスタートとなった。14時47分にコースオープンとなるとEpson NSX CONCEPT-GT駆る中嶋大祐を先頭に、ドラゴのオリバー・ターベイ、WedsSport ADVAN RC Fの脇阪寿一とコースインすると、RAYBRIGのQ2担当、伊沢拓也も続いてホンダ勢が真っ先に全車コース上に現れる。また、ランキング上位勢で唯一Q2に進出したKeePerの平川亮が最後にコースインすると、この時点でQ2の残り時間は7分を切っていた。
タイヤも温まり、アタックが始まったのは残り3分を切ってから、まずはENEOS SUSTINA RC Fを駆る大嶋和也が1分12秒台のタイムをマークすると、KeePer 平川、Epson 中嶋とリーダーボードのトップが次々と入れ替わる。Q2残り2分を切ると真っ先に1分11秒台のタイムを記録したのは、RAYBRIGの伊沢。1分11秒819をマークしトップに浮上した。しかし、このタイムはRAYBRIGの後方からアタックしていたS Roadの本山哲が伊沢のタイムを0'00.212上回りトップを奪取。
結局、残りの時間では本山のタイムを上回るマシンは現れず、S Roadが今シーズン初のポールポジションを獲得することとなった。2番手にはRAYBRIG、3番手にはEpsonとホンダ勢が続き、KeePerがレクサス勢最上位の4番手を獲得した。
20日の決勝日は、9時00分から30分間のフリー走行が行われた後、14時より81周の決勝レースが行われる。