スーパGT第6戦は19日、スポーツランドSUGOで午前9時00分から公式練習が行われ、GT500クラスではRAYBRIG NSX CONCEPT-GTがトップタイムをマークし、2番手にS Road MOLA GT-R、3番手にD'station ADVAN GT-RとGT-R勢が続いた。
朝の9時から行われた公式練習は気温22度、路面温度29度。昨夜から未明まで降っていた雨の影響でコース上にはウエットパッチの残るコンディションとなった。GT300クラスの車両はスタートから積極的にコースインするものの、GT500クラスはゆっくりとしたスタート。開始から15分でタイム計測をしたのは、MOTUL AUTECH GT-R、D'station、Epson NSX CONCEPT-GT。その他のチームはコースチェックを行いながらピットインアウトを繰り返していた。
スタートから20分が経過するころには、ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTを除くホンダ陣営のマシン全てがコースイン。その他の車両は開始から30分というところでカルソニック IMPUL GT-R、PETRONAS TOM'S RC F、KeePer TOM'S RC Fが計測を始めた。すると間もなくして、マッハ車検 with いらこん 86c-westがバックストレッチでマシンを止めてしまい、車両回収のため赤旗が提示さる。
4分間の赤旗中断の後、セッションが再開するとZENT CERUMO RC Fもタイム計測を始め、ようやく全車が揃うことに。この時点ではKeePerが1分12秒765でトップタイムをマークすると、この時点で9台が昨年更新されたレコードタイム1分13秒667を上回るタイムを記録した。
開始から1時間が経過する頃には、路面コンディションもかなり回復。15台中12台が昨年のコースレコードを上回るタイムをマークし、ウエイトを40kg積んでいるD'stationが1分12秒394でトップタイム。2番手にドラゴ、3番手にRAYBRIGとホンダ勢が続いた。
10時32分、まもなくGT500クラスの専有走行がスタートという時間帯。最終コーナーでマッハ車検がタイヤバリアに激しく激突するクラッシュ。その後、自力でピットロードまで戻って来るものの、破損したパーツの回収やコースの現状復帰のため赤旗が提示されると、GT300クラスの専有走行はこのまま終了。GT500クラスの走行は約10分遅れの10時47分からスタートなった。
GT500クラスの専有走行では、燃料リストリクター径が絞られ、ウエイトが軽めのRAYBRIGが公式練習でトップタイムをマーク。2番手にはS Roadが続き、ウエイトが40kgを積んでいながらも3番手にはD'stationが続いた。逆にランキング上位のカルソニックやZENT、そしてMOTULはウエイトと燃料リストリクター径の2重苦で下位に沈んだ。
GT500クラスの予選は13時50分からのスタートとなり、さらに日差しが厳しくなりそうだが、7月にこのSUGOで行われた公式テストの気温に近づくことも予想され、タイムはまだまだ上がってくると予想される。また、公式練習で4番手につけたPETRONASに関してはマシンの状態は良さそうだが、4基目のエンジン投入のため決勝で10秒ストップのペナルティが決まっており、決勝でどこまで追い上げられるか。このフリー走行では何台かが最後のアタックのタイミングでトラフィックに遭っていたようで、予選ではまた、違ったポジションとなりそうな気配だ。