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スーパーGT:第6戦SUGOの公式練習、GT300は13番手までが1秒以内にひしめく接戦

2015年09月19日 11:50  AUTOSPORT web

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スーパーGT第6戦SUGOの公式練習で、GT300クラストップタイムをマークしたTOYOTA PRIUS apr GT
スーパーGT第6戦は19日、スポーツランドSUGOで公式練習が行われ、GT300クラスはTOYOTA PRIUS apr GTがトップタイムをマークした。

 前戦インターナショナル鈴鹿1000kmから2週間のインターバルを経て行われる第6戦SUGO。予選日は朝から陽が射し、気温22度、路面温度29度のコンディションとなったが、未明に降った雨の影響もあり路面はところどころ濡れており、ウエット宣言の下、1時間45分の公式練習がスタートした。

 セッション序盤から各車が精力的に周回を重ねていき、まずはVivaC 86 MCの土屋武士が1分20秒124でトップタイムを記録。途中、マッハ車検 with いらこん 86c-westがS字コーナーの立ち上がりで2度に渡ってスピン。後方を走っていたStudie BMW Z4とコース上で向かい合うような形となる場面もあったが接触などはなく、両マシンとも走行を続けていった。

 しかしセッション開始から30分が過ぎたタイミングで、マッハ車検 with いらこん 86c-westがバックストレートでスロー走行。そのままグリーン上でマシンが止まったため、車両回収のためセッション1度目の赤旗が掲示された。

 約6分後にセッションは再開され、各車は再び走行を行っていく。この時点でのトップタイムはTOYOTA PRIUS apr GTの中山雄一が記録した1分20秒038、VivaC 86 MCが1分20秒124で2番手に続き、3番手にARTA CR-Z、4番手にUPGARAGE BANDOH 86とコースと相性の良いJAF-GT車両が上位を占めていく。FIA-GT3車両の最上位にはB-MAX NDDP GT-Rがつけていたが、セッション開始から1時間を過ぎたタイミングでマネパ ランボルギーニGT3が1分20秒320を記録して4番手に浮上している。

 途中、Rn-SPORT GAINER SLSが最終コーナーでスピンしたほかは大きな混乱もなく、10時25分から10分間のGT300クラス占有走行を迎える。各車精力的に周回を重ねていき、B-MAX NDDP GT-Rが1分20秒155で3番手まで浮上したほかは上位陣に大きな変動はなく、各車とも予選へ向けたセットアップを進めていっている様子。また、バックストレートでストップしてしまったマッハ車検 with いらこん 86c-westも走行を再開している。

 しかし占有走行終了直前、そのマッハ車検 with いらこん 86c-westが最終コーナー立ち上がりでアウト側のタイヤバリアに正面から突っ込む形でクラッシュ。さらにクラッシュの影響で転がり出たタイヤバリアがコースを横切り、走行していたJMS LMcorsa Z4と接触しかける場面もあった。クラッシュしたマッハ車検 with いらこん 86c-westはフロントが大破していたものの、自走でピットへ戻っているほか、ドライバーの玉中哲二も大きな怪我は負っていない様子だった。

 セッションはタイヤバリア修復のため2度目の赤旗中断。GT300占有時間が3分ほど残っていたものの、このままGT300クラスの走行は終了となった。

 この結果、公式練習で45周を走行したTOYOTA PRIUS apr GTが1分20秒038でトップタイム。2番手にVivaC 86 MC、3番手にはB-MAX NDDP GT-Rが続き、以下UPGARAGE BANDOH 86、ARTA CR-Zとなっている。また、ポイントリーダーで100kgのウエイトハンデを積むGAINER TANAX GT-Rも1分21秒175で14番手につけている。

 中高速コーナーが多いテクニカルサーキットだけに、コーナリングでアドバンテージのあるJAF-GTマシンやマザーシャシーが上位につけているが、3番手にGT-R、6番手にはランボルギーニがつけているほか、前戦に続きトップから13番手までが1秒以内に入る混戦模様となっている。

 スーパーGT第6戦SUGOの予選は13時30分より開始される。