2015年F1第13戦シンガポールGPの金曜フリー走行2回目は、レッドブルのダニール・クビアトがトップタイムをマークした。
オープニングセッションで11番手と上々のスタートを切ったマクラーレン・ホンダが予選を想定した2回目のフリー走行でも好タイムをマーク。フェルナンド・アロンソがトップグループに迫る8番手タイムで初日を終えた。
予選、決勝とほぼ同じコンディションで行われたFP2は、セッション開始直後にウィル・スティーブンスのクラッシュで赤旗が出る波乱の幕開けとなったが、マクラーレン・ホンダを駆るアロンソは有力ドライバーが上位タイムを記録するなか、走り出しから9番手につけると、その後もベストタイムを塗り替え、暫定8番手につけた。
さらにアロンソは、中盤のスーパーソフトタイヤでも暫定7番手となる1分46秒959をマーク。その後、フォース・インディアのセルジオ・ペレスが6番手に浮上したが、最終的にはトップから1秒以内のコンマ8秒差。7番手に終わったメルセデスのニコ・ロズベルグには0.178秒差と、予選初のQ3入りに大きな弾みをつけた。
一方、トップ争いでも抜群のマシンバランスを誇るレッドブル2台がそのポテンシャルを遺憾なく発揮。メルセデス勢がコースオフなどで一発目からベストラップを決めきれないなか、FP1のトラブルから立ち直りを見せたクビアトが、同じく好タイムを並べたフェラーリのキミ・ライコネンを100分の3秒上回ってトップ! チームメイトのダニエル・リカルドもクビアトからコンマ1秒差の3番手につけた。
そのレッドブル2台は後半のロングランでも王者メルセデスを上回るペースを披露。特にリカルドは同じスーパーソフトを履くルイス・ハミルトンとほぼ互角のタイムで走り始めると、時折1分50秒台を織り交ぜながら終始好タイムで周回を重ねていった。
またフェラーリも2番手につけたライコネンが最初のスーパーソフトでアンダーステアを訴え、早くにソフトタイヤへ切り替えるも、後半にスーパーソフトを履いたベッテルがレッドブル勢やハミルトンにも匹敵するペースを見せている。
なお、アロンソに続く9番手はフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグで、10番手にトロロッソのマックス・フェルスタッペンが入った。マクラーレン・ホンダのもう一台、ジェンソン・バトンはチームメイトと対照的に前後のグリップ不足を訴え、14番手で初日の走行を終えている。