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ロズベルグ、降格ペナルティの懸念高まる。4基目のエンジン投入へ

2015年09月17日 18:01  AUTOSPORT web

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2015年イタリアGP ニコ・ロズベルグ(メルセデス)、エンジントラブルでストップ
シンガポールGPでメルセデスのニコ・ロズベルグは4基目のエンジンを使用する見通しとなった。イタリアGPでロズベルグの新しいパワーユニットにはトラブルが発生しており、それを修復して再利用できるかどうかはまだ分かっていない。

 現在のF1レギュレーションでは4基のパワーユニットでシーズンを乗り切らなければならず、それを超えるとペナルティを受ける。
 メルセデスはこれまでプランどおり順調にパワーユニットを使用しており、イタリアGPではルイス・ハミルトンとロズベルグの両者に3基目のエンジンとして、全7トークンを使って改良した新仕様を搭載した。

 しかし予選前にロズベルグのエンジンの冷却システムに漏れが見つかり、旧仕様のエンジンに乗せ換えなければならなくなった。しかもそれは使い込んだエンジンだったため、レースフィニッシュ直前に壊れ、ロズベルグはノーポイントに終わる結果となった。


 イタリアで使用した新エンジンのトラブルについては、シンガポールGPを前にした木曜にチェックを行うことが可能になり、再使用が可能かどうかはその後判断されることになる。しかしいずれにしてもリスクが大きいため、チームは今週末、ロズベルグのマシンは4基目のエンジンで予選・決勝を走らせる予定で、モンツァで導入されたアップデート仕様を搭載する。

 もしイタリアでトラブルに見舞われたエンジンが再使用不可能となると、ロズベルグは残り7戦でエンジン1基しか使えないことになる。しかし5基目を入れるのは避けられないと思われ、その際には10グリッドのペナルティを科される。

 ロズベルグは現在ランキング2位、イタリアGPのノーポイントによってポイントリーダーのハミルトンとの差は53点に拡大しており、エンジンの面に関しても非常に不利な状況になる。