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事故記録用の新F1高速度カメラ、設置法が課題

2015年09月17日 08:21  AUTOSPORT web

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来季F1では事故調査に役立てるためのハイスピードカメラをマシンに装着することが義務づけられることが決まっている。来年3月のプレシーズンテストにはマシンに設置する予定で、テストや調査が行われている。

 今年のバルセロナテストでフェルナンド・アロンソがクラッシュした際、これを記録した映像が乏しく画質も鮮明でなかったために、原因に関してさまざまな憶測が生じた。高速度カメラを設置すれば、こういった問題を避けることが期待できる。

 FIAは2016年からF1全車にハイスピードカメラを搭載することを義務づけることを決め、マニエッティ・マレリにデバイスの製作を依頼している。

 新しいカメラは、クラッシュなどがあった場合、ドライバーの頭部の動きを鮮明に記録するためにマシンに装着される。カメラサイズは2×8センチ、従来の25枚/秒に比べ400枚/秒の高速度撮影が可能になる。
 カメラはシャシー上部、アンテナの前に、ドライバーの方を向いて設置される。最長90分の録画が可能で、それを超えると最初に戻って上書きされていく。映像はマシンのブラックボックスに記録され、テレメトリーに同期されるため、チームはクラッシュの瞬間の速度や衝撃の大きさを正確に分析することができる。

 プロトタイプのテストは今シーズン中に続けられ、走行中のF1マシンの上で耐えられるように設置することが主な課題となっている。
 1月には新たなバージョンによってマウントのテストが行われた上で、3月1日にスタートする2016年プレシーズンテスト1回目に導入される見込みだ。