BMWは15日、フランクフルト・インターナショナル・モーターショーで新たなFIA-GT3車両となるBMW M6 GT3をお披露目した。BMW M6クーペのレーシングバージョンとなるこの車両は、2016年シーズンから実戦投入されることになる。
BMWは、2010年からFIA-GT3カテゴリーにZ4 GT3を投入。Z4はスーパーGT300クラスでも活躍しているほか、今年はスパ24時間でも総合優勝を果たしている。その後継車両として明かされていたのが、M6 GT3だ。これまで、カモフラージュが施されたその外観や、4.4リッターV8ツインターボエンジンを搭載することなどのみが明かされてていたこのマシンだが、フランクフルトで正式にお披露目された。
搭載される4.4リッターV8の“Mツインパワー・ターボ・エンジン”は、市販のM6クーペに搭載されるエンジンをわずかにモディファイしたものとなり、585馬力を発生。ホイールベースは2901mmとロングホイールベース化され、前身のZ4 GT3と比べてハンドリングの特性が大幅に向上しているという。全長は4944mm、車幅は2046mmで、車重は重量は1300kg以下と発表されている。
安全性も向上しているほか、ランニングコストの低下も図られており、BMWモータースポーツのイエンス・マルカルト代表も「BMW史上最も経済的なGTカー」と話すM6 GT3。販売価格は37万9000ユーロ(約5130万円)となっている。