2016年にF1初参戦を果たすハースF1チームは、新車のシェイクダウンのスケジュールを当初の予定より遅らせることを明らかにした。本格的なデビューは3月にスタートする最初の合同テスト初日になるという。
来年はF1のテストが減らされ、今年は4日間のプレシーズンテストが3回開催されていたが来年は2回に、シーズン中テストは完全に廃止される見込みだ。
また、開幕が4月3日と例年より遅い時期に設定されており、その関係でプレシーズンテストのスタートも遅く、3月1~4日に最初のテスト、3月15~18日に2回目のテストがそれぞれバルセロナで行われる予定となっている。
今年のプレシーズンテストの段階では、チームオーナーのジーン・ハースは、今年12月にシェイクダウンを行った後に冬季テストで本格的に走行をスタートする予定だとF1iに対して述べていた。
しかし今月行われたF1公式サイトのインタビューにおいて、新車デビューの予定を聞かれたチームプリンシパルのギュンター・シュタイナーは、多少プランに変更があることを認めた。
「(デビューは)すべてのチームが初めてテストを行う2016年3月1日だ」とシュタイナー。
「前日の2月29日にシェイクダウンを行うかもしれないが、それ以上のことはまだ決まっていない」
テストの機会が減ることで新規チームは既存チーム以上に苦労するものと考えられるが、「問題だと言うつもりはない。これが現状なのだ。対処していくしかない」とシュタイナーは語っている。
シュタイナーが明かした今後の予定によると、9月中にシャシーの製造をスタートし、9月末にはドライバーを最低でもひとりは発表し、10月にはFIAに正式にエントリーを行い、数週間のうちに旧マルシャのファクトリーの改築を終えて設備を搬入し、1月にはFIAのクラッシュテストを受けるという。
ドライバーに関しては、現在はふたりと交渉しているがまだ決まったわけではないとシュタイナーは述べている。
ルーキーは除外しているためアメリカ人ドライバーの可能性はないということだが、現段階で候補者の名前を挙げるつもりはないとシュタイナーは言う。
フェラーリとのテクニカルパートナーシップの関係で、同チームのリザーブドライバー、エステバン・グティエレスが内定しているといわれており、マクラーレンのリザーブドライバー、ケビン・マグヌッセンも候補のひとりであると考えられている。