マクラーレンのリザーブドライバーであるケビン・マグヌッセンが、もし来年同チームのレースシートに復帰できないのであれば、ハースF1チームでレースをしたいと語った。
昨年マクラーレンからF1にデビューしたマグヌッセンだが、今年チームはフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンのラインナップを選んだため、リザーブドライバーを務めることになった。しかし来年も引き続きレースに出場せずに過ごすつもりはないと彼は明言している。
マクラーレンはアロンソと来季以降も正式に契約を結んでいるものの、バトンとの契約はオプションであり、これを行使しないのではないかとの推測が持ち上がっていた。しかし最近レーシングディレクターのエリック・ブーリエは、バトンを残すつもりであると発言しており、マグヌッセンがマクラーレンのレースドライバーの座に復帰する可能性は低くなってきているように思われる。
ブーリエはマグヌッセンとテスト&開発ドライバーのストフェル・バンドーンを来年F1で走らせたいと考えており、マクラーレンのシートを提供できないのであれば、他のチームで彼らがレースをするのを邪魔するつもりはないとも語っている。
来年F1にデビューするハースF1は、フェラーリとのパートナーシップの関係で同チームのリザーブドライバー、エステバン・グティエレスを起用する見込みだが、もうひとりのドライバーについては決定しておらず、候補として考えられているドライバーたちの中にはマグヌッセンも含まれている。
「どのチームと話をしているか、具体的に挙げるつもりはない」とマグヌッセン。
「ただひとつ言えるのは、ハースの候補に入っているということは広く報道されているということだ。(チームオーナーの)ジーン(・ハース)は最近のインタビューでそれを認めている」
「彼も(チームプリンシパルの)ギュンター(・シュタイナー)も、とても頭が切れる人物だ。新しいF1チームを立ち上げたわけだけど、そのやり方はすごくクレバーで革新的だ」
「マクラーレンのレースシートを得られないなら、もちろんぜひハースでレースをしたい」
「マクラーレンで6年を過ごし、最高レベルのドライバーやエンジニアたちからたくさんのことを学んできた。今年は技術的な知識を広げるという特別な機会が訪れたし、新しいF1チームの準備を助ける上での主導的な役割に僕はふさわしいと思う」
マグヌッセンは、マクラーレン・ホンダの復調を助けたいという気持ちは強いが、アロンソもバトンも素晴らしいドライバーであり、チームが彼らを選んだとしても仕方がないと述べた。
「(マクラーレン・グループCEOの)ロン(・デニス)やエリックとは常に連絡を取り合っている。来年マクラーレンのシートに空きが出るなら、僕にとってはもちろんそれは素晴らしいことだ」
「今年は厳しいシーズンを送っているが、それでも素晴らしいチームであることには変わりない。勝つためのノウハウを持っているんだ。だから信じてほしい。また勝てる日はやってくる」
「今の状況から表彰台の最上段に復帰するための手助けができればこんなに嬉しいことはない。必ず達成できると信じているんだ」
「でもフェルナンドとJBはふたりとも素晴らしいドライバーだ。ワールドチャンピオンだからね。ロンとエリックがふたりを残したいと考えたとしても責められないよ」
「彼らは公然とああいう発言をした。それも理解できる。彼らはフェルナンドとJBを残すなら僕が他のチームで走ることを妨げないとも言っている。それについては感謝している」