F1ストラテジーグループが、カスタマーチームへのエンジン供給契約に関するコスト制限導入を検討していることが分かった。
2014年F1に新パワーユニットが登場し、チームが負担するコストが上昇した。V8時代には年間700万ポンドだったものが、現在は1,500万~2,000万ポンドに上がったといわれている。
ストラテジーグループは月曜に会合を行い、新仕様のパワーユニットと1年落ちのパワーユニットの供給に関してコスト制限を行うことを議論した。これに関する詳しい分析がFIA会長に提出される予定だという。
現在、1シーズンの中で最新版と1年落ちの2種類のパワーユニットを供給することを許可するため、規則を変更することが検討されている。今年マノーは今季レギュレーションに合わせて変更した昨年型マシンに昨年型フェラーリエンジンを搭載して戦っている。規則が変更されれば、こういったことが正式に許可されることになり、現在メルセデスと交渉しているマノーは、来年は2015年型メルセデスPUを比較的安価で搭載することが可能になる。
レッドブルはルノーとの契約を今季末で解除し、メルセデスエンジンの供給を受けることを望んでいたものの、レッドブルを恐れるメルセデスは契約を結ばないことを決めたといわれている。その後、フェラーリはレッドブルへの供給に関して前向きな発言を行ったが、もし新規則が導入されれば、レッドブルが脅威となる可能性を避けるために1年落ちのパワーユニットを供給するという選択肢を選ぶこともできる。