オーストラリアで開催された世界ラリー選手権(WRC)第10戦。最終日となる13日はSS13からSS17までが行われ、セバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が今季7勝目を挙げ、3年連続となるドライバーズチャンピオンを決定させた。
■フォルクスワーゲン・モータースポーツ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)
セバスチャン・オジェ/総合1位
またチャンピオンを獲得することができて最高の気分だ! 初めてタイトルを獲得した時も嬉しかったけど、タイトルを獲る度に喜びが増しているよ。
今週末は本当に厳しい戦いだった。クリス(・ミーク)とヤリ-マティ(・ラトバラ)とは週末ずっと僅差の戦いになっていたから、タイトルについて考える余裕はなかったね。最終日の朝も、全開で行くことを目標にしていたよ。
今はコドライバーのジュリアン(・アングラシア)と3度目のタイトル獲得を喜び合いたい。この3年間、素晴らしいチームと共に達成してきたことを実感するには、もう少し時間がかかりそうだ。フォルクスワーゲンにマニュファクチャラータイトルをプレゼントできたことも、喜びに花を添えてくれたよ。
ヤリ-マティ・ラトバラ/総合2位
3つ(ドライバー、コドライバー、マニュファクチャラー)すべてのタイトルを獲得できて、チームにとっては最高の1日になったと思う。僕もそれに貢献することができて嬉しく思っているよ。
フロントガラスにヒビが入るアクシデントがあったけれど、最後のステージまで全力でプッシュするよう心掛けた。残念ながら、ほんの僅かに1位には届かず2位に終わってしまったよ。それでもランキング2番手のポジションをより盤石なものにすることができた。
アンドレアス・ミケルセン/総合4位
今週末のパフォーマンスには満足しているし、いい走りをできたと思っている。
スタートからベストを尽くしたけれど、最終的には4位のポジションに留まることしかできなかった。ドライビングに関して言えば、3位フィニッシュもできる走りだったと思う。(順位を争っていた)クリス・ミークとは8.8秒差で最終ステージに挑むことができただろうからね。
しかし、日曜日にサービスパークへの到着が遅れてしまったため、10秒のペナルティを受けてしまった。このペナルティを挽回するのは難しかったね。たった5.9秒差で今季7度目の表彰台を逃したから、本当に悔しいよ。
それでもラリー・オーストラリアの内容には満足しているし、残るフランス、スペイン、GBでのラリーも楽しみだよ。
■シトロエン・トタル・アブダビWRT(シトロエンDS3 WRC)
クリス・ミーク/総合3位
最後まで速さをみせながら完走するという今週末の目標は達成することができた。ほぼ2日間に渡ってラリーをリードすることもできたしね。
できる限りのことはやったと思うし、最終日にこれ以上の結果を出すことはできなかった。今後も努力を続けていかなければいけないね。
ステファン・ルフェーブル/総合13位
ラリー・オーストラリアを戦う予定ではなかった。レッキだけ走るはずが急きょスタートラインに立つことになったよ。とても難しい挑戦だったけれど、なんとか対応できたと思っている。色々なことを経験できたよ。
今回の目標はライバルたちとのギャップを縮めることだったが、そのためにはペースノートを更に改善させていく必要がある。
■ヒュンダイ・モータースポーツ(ヒュンダイi20 WRC)
ヘイデン・パドン/総合5位
最終日は堅実な走りをすることができた。いい形で週末を締めくくることができたよ。ペースにも満足しているし、楽しみながらドライブすることができたからね。
最終日は前後に大きなギャップがあったから、無事にマシンを持ち帰りチームのためにポイントを獲得することに集中した。
個人的には最高の週末だったよ。特に土曜日の朝はふたつのステージでトップタイムを出すことができたからね。ニュージーランドから多くのファンが応援に駆けつけてくれたのも嬉しかった。