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松屋銀座で「ド・ローラ・節子の暮らし展

2015年09月15日 00:02  オズモール

オズモール

写真
あのピカソが「二十世紀最後の巨匠」と称えたフランスの画家・バルテュスの未亡人、節子・クロソフスカ・ド・ローラ伯爵夫人。現在は、バルテュスとともに過ごしたスイス最大の木造建築であるグラン・シャレで、娘夫婦と共に暮らしている。約40年にわたるヨーロッパ生活で「和」の心を大切にしてきた彼女の、美しくて心豊かな暮らしぶりを紹介する展覧会は、憧れとともにいろいろなヒントを与えてくれそう。

2015年9月25日(金)から10月5日(月)まで、松屋銀座8階のイベントスクエアで開催される「ド・ローラ・節子の暮らし展」では、テーブルコーディネートや部屋の再現をはじめ、着物や手作りの品、絵画作品など、節子・クロソフスカ・ド・ローラ伯爵夫人にまつわる品が約180件展示される。

250年以上の歴史を持つグラン・シャレは元ホテルだった建物で、現在は2階部分を居住スペースにして、他の部屋はジャンル別に手芸の部屋、リボンの部屋というようにコレクション・ルームとして使用しているとか。

でも、その暮らしぶりは決して華美というわけではなく、毎日を丁寧に重ねている様子が展示からうかがえるはず。グラン・シャレの内部の様子や、花に彩られた庭、節子さんの住むロシニエール村の風景なども映像や写真で紹介される。



日々の食事はもちろん、クリスマスなど特別な日にも、節子さんの「和」と「洋」をバランスよく取り入れたテーブルコーディネートには、おもてなしの心があふれている。

パリから高速鉄道と車を使って4時間半ほどで到着するスイス・ロシニエールには、大勢の友人が訪れるそう。日本からも、節子さんのルーツである熊本県菊池市からのお客様が訪れ、節子さんのおもてなしを喜んでいるとか。

節子さんがデザイン・原型制作をした、パリのアスティエ・ド・ヴィラット社の器を使ったテーブルセッティングも登場するそう。


着物姿が印象的な節子さんが祖母や叔母から受け継いだ着物や、自身でデザインした着物など、愛着のある着物をエピソードとともに紹介する。

また、手芸のための素材や図案を含め、節子さんが夫や娘、孫のために手作りした品々を展示する「手作りの部屋」も。愛する人たちのために作った品には、温もりが感じられるはず。併設のショップでは展覧会オリジナルの「トートバッグ」(価格未定)や、「ソーイングセット」(1080円・予定価格)なども販売されるそう。



さらに、バルテュスの創作活動を妻として支えるかたわら、絵画の手ほどきを受け、自身も画家として活動する節子さんの作品も展示されるとか。

節子さんは、これまでに、ジュネーブやパリをはじめ、2012年には南フランスにある画家・セザンヌのアトリエでも個展を開催。バルテュス財団の名誉会長やユネスコ平和芸術家など、芸術分野での社会活動も行っているそう。

同時開催のイベントとして節子さんの講演会にも注目。チケットは講演会の参加券と展覧会の鑑賞券付で5000円(講演会はお茶とケーキ付)。定員が70名なので、直接お話を聞きたいという女子は早めにお申し込みを。

画家、随筆家、作陶家、バルテュス財団名誉会長、ユネスコ平和芸術家など、多くの仕事に携わりながら、心豊かに美しい日々を重ねる節子さんの暮らし。女友達を誘って、人生の先輩の素敵な暮らしを学ぶのもいいかも。

写真名 上から 
・グラン・シャレの室内にて
・お茶会のテーブルセッティング
・節子デザインの片身替わりの着物
・グラン・シャレのお茶会
写真 Ikuko Yamashita