オッシャースレーベンにて開催されているドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)。9月13日に行われた第14戦は、ルーキーのトム・ブロンクビスト(BMW M4 DTM)が予選2番手から初勝利を挙げた。また第13戦に引き続きBMW勢がトップ4を独占している。
第14戦の予選はアウグスト・ファーフス(BMW M4 DTM)が今季2度目となるポールポジションを獲得。同じRBMのブロンクビストは0.019秒差で2番手となった。
迎えた決勝レース。チームメイト同士のフロントローバトルを制したのはブロンクビストだった。好スタートを決めたブロンクビストは第1コーナーに入る前にファーフスを交わしホールショットを決めた。
ミグエル・モリーナ(アウディ RS5 DTM)が接触し1コーナーでスピンし、それを避けたニコ・ミュラー(アウディ RS5 DTM)もグラベルでストップしたためセーフティカーがすぐに入る。
4周目からレースは再開。リスタートを難なく決めたブロンクビストは安定したペースで走行を重ね、リードを築いていく。
昨年の王者マルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM)は6番手スタートで順位を上げると、3番手に浮上していたアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(BMW M4 DTM)を15周目に攻略し表彰台圏内へ。
その後、上位3台は単独走行で周回を重ねていくが、4番手に落ちたダ・コスタの後ろには、ランキングトップのパスカル・ウェーレイン(メルセデスAMG C63 DTM)が迫り、20周以上に渡って接近戦を繰り広げる
レース終了間際、ルーカス・アウワー(メルセデスAMG C63 DTM)がクラッシュ。赤旗のままチェッカーフラッグとなった。
2番手と8秒の差を付けたルーキーのブロンクビストが初勝利を挙げ、今季14戦中10人目のウイナーとなった。2位にファーフス、3位にウィットマン。最後まで続いた4位争いはダ・コスタが守りきった。
「僕の人生の中でいちばん長いレースだったよ。こんなに長くレースをリードしたことはなかった。レースが終わるのを本当に待ち望んでいたんだ」とブロンクビストは勝利を振り返った。