ロータスF1が多額の負債を抱え、多数の債権者から法的手続きをとられているという報道の中、チーム副代表、フェデリコ・ガスタルディは、今シーズンもそれ以降も生き残っていけると発言した。
今季ロータスは深刻な資金不足に陥っており、複数の債権者から解散の申し立てがなされている。最近では、英国歳入税関庁から税金未払いにより同様の申し立てが行われたが、この件はシンガポールGP金曜の9月18日まで手続きが休止されている。
ルノーはワークスチームとしてF1に参戦するため、ロータスを買収しようとしており、契約が成立すればチームの将来が確実になる。ルノーはチームの65パーセントの株式を6,500万ポンドで購入するというオファーを提示し、ロータス上層部が先週これを承認したといわれているが、まだ正式な契約には至っていない。
その原因のひとつは、ルノーはフォーミュラワン・マネジメントからの“ヒストリックステータス”を受け、追加のプライズマネーを得ることを望んでいるものの、バーニー・エクレストンがまだこれを承認していないからだと考えられている。
ロータスがシンガポールGPと日本GPに出場できるのかどうか危ぶむ声も出ているなか、ガスタルディはその心配はないと発言した。
「チームは全く問題なく活動している。それは保証しよう」とガスタルディ。
「しかし今シーズンは非常に骨の折れるプログラムに取り組んでいるのは確かだ」
「日本の“ジャストインタイム”フィロソフィーをしばしば適用しなければならなかった。それが必要だったからだ」
「しかしうまく戦っていくつもりだ。F1で今シーズンもそれ以降も戦っていけると私は確信している」
「ネガティブなウワサを耳にしているだろうが、何ひとつ信用しないでほしい」
現在非常にわずかな資金でチームを運営しなければならない状況であるということは認めたものの、ガスタルディは「すべてうまく管理された状態にある」と主張している。
ガスタルディはまた、ルノーとの正式契約を待っている状態であると示唆した。
「彼らが(ワークスとしてF1に)復帰すれば、それはF1にとって素晴らしことであり、エンストンにとっても非常にポジティブなことだ。だが実際に契約にサインして締結し、それが実行されるまでは、今の仕事に集中していく」
「もちろんワークスチームになるチャンスがあるならそれを享受し、彼らを歓迎するつもりだ」