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Hey! Say! JUMPが迎える第二の成長期 先輩ジャニーズとの共演から何を学ぶ?

2015年09月13日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 この夏、V6と共に『24時間テレビ』(日本テレビ系)のメインパーソナリティを務めたHey! Say! JUMP。番組内では、嵐を含めた3世代グループで男子会トークが大いに盛り上がり、先輩からイジられておいしいシーンも多々見受けられた。今、JUMPの成長が著しい。


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 JUMPといえば、Jr.時代を短くしてデビューしたエリート組としての印象が強く、先輩のバックダンサーを務めた経験も少なかった。そのため、これまで先輩との絡みも、そこまで多くなかったように思えた。


 だが、最近になってV6、関ジャニ∞、嵐、KAT-TUN……など数々の先輩とのバラエティでの共演が目立っている。先輩に対して失礼のないように振る舞う真面目な姿や、ちょっぴり追い込まれて戸惑う姿、人懐っこく甘える姿など、JUMPメンバー間だけでは見られなかった様々な表情が見られるのもファンとしては嬉しい展開だ。


 Jr.時代、特定の先輩グループのバックについていたわけではないことが、逆にどのグループからもかわいがられるキッカケになっているのではないだろうか。V6岡田准一の“伊野尾慧を見つけた”発言にもあるように、まっさらなJUMPの中から自分で逸材を発見し、育てていきたいという気持ちにさせられるのかもしれない。


 トークのネタにされたり、失敗をツッコまれて、バラエティ力がめきめきと伸びているJUMP。今後は、演技の面でもさらなる成長が期待できる。この秋以降、映画での先輩との共演が目立っているからだ。伊坂幸太郎原作『グラスホッパー』(2015年11月7日全国ロードショー)で山田涼介が生田斗真と、NEWSの加藤シゲアキ原作『ピンクとグレー』(2016年1月9日全国ロードショー)で中島裕翔が主演を、さらに人気漫画を実写化した『暗殺教室~卒業編~』(2016年公開予定)で山田が嵐の二宮和也と共に演じる。


 ジャニーズといえば、ダンスレッスン以外は“先輩の背中を見て学べ”。演技についても、手探りでスキルを身につけている。これまでも、多くの共演作はあるが、先輩グループとの距離が近づいている今だからこそ、より多くの学びがあるに違いない。


 『ピンクとグレー』に関しては、原作者と演技者という非常にレアなシチュエーションで、作品に携わることができる。緊張感やプレッシャーがあるはずだが、それ以上に貴重な経験といえるだろう。そして、山田に関しては『暗殺教室』で主演を務めつつ、先輩・二宮と共演する。先輩が主演する作品に出演することは多くあるが、逆パターンは珍しい。バラエティで共演していたときとは、また違う刺激を受けることになるだろう。


 代表曲にかわいらしい楽曲が多く、いつまでも若くフレッシュな印象があるJUMPも、デビューは2007年。それ以来、自分たちなりに道を切り開いてきた実績がある。Jr.時代に無我夢中で先輩の背中を追うのとは違い、そうした経験を積み重ねた後に受ける先輩からのアドバイスはより染みるはず。その吸収率の高さがまた、先輩たちにとっては教え甲斐のある後輩に映るのではないか。


 JUMPにとって、今は第二の成長期。デビュー時以来の勢いを感じる。今後、どのような実力を身につけていくのか、目が離せない。(佐藤結衣)