オーストラリア東部で開催されている世界ラリー選手権(WRC)の第10戦。DAY2はSS9からSS12の4つのスペシャルステージが行われ、チャンピオン獲得に王手をかけているセバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)がトップに立った。しかしWRCのドライバーたちは夜に走行が行われたSS12に対し、埃と暗闇で視界がまったくなく危険なステージだったと主催者を非難している。
午前中に行われたSS9とSS10ではオーストラリアを良く知るニュージーランド出身のヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20 WRC)がステージトップをマークしトップの差を詰める。クリス・ミーク(シトロエンDS3 WRC)がヤリ-マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)を抜きトップに立ったが、5番手のパッドンも9.3秒差と僅差で午後のステージを迎えた。
午後の2ステージでステージトップを奪ったのがオーストラリアで王者決定を目指すオジェ。ミークに0.3秒差をつけ二日目をトップで折り返した。
しかし二日目最終ステージとなるSS12にドライバーからは非難の声がでている。18時10分から走行が開始するナイトステージとして設定されていたが、ステージトップを獲ったオジェは、「グラベルでのナイトステージはするべきではない。安全面でいいとは言えないよ。僕たちは主催者に“考えてほしい。これは最高のアイデアとは言えない”と発言していたんだ。とてもダスティで、走行の間が5分取られていて悪夢とはならなかったが、最も安全なコンディションではなかった」とコメント。
しかし、3連覇が目前に迫りトップで最終日を迎えるにあたってはオジェは期待のコメントもしている。
「もちろんハッピーだよ。今夜リードできるなんて期待していなかったからね。今は明日のバトル再開を楽しみにしているよ。クリス(ミーク)やヤリ-マティ(ラトバラ)とは小さなギャップしかないからね。だからすべてはまだ決まっていないよ」
3番手2.6秒差ではラトバラ。4番手のアンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)は9.1秒差と最終日も激しい優勝争いが繰り広げられそうだ。