スーパーフォーミュラ第5戦オートポリスの予選で、自己最上位となる2番手を獲得した小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)が、オートポリスの印象や決勝に向けての意気込みを語った。
「前回以上に石浦(宏明)選手にやられてしまいました。『またか』と(笑)」と予選を振り返った可夢偉。朝からマシンのセットアップに変更を加え続け、最終的にも納得いくバランスではなかったという可夢偉だが、「結果的にはQ3で今日の中では一番いいクルマを作れたかなという中でのタイム」で2番手に。ただ、「次元が違うところにいるみたい」という石浦とは約コンマ4秒離れており、「僕らは基本的にはセクター3が弱いのかなと個人的には思っています」と分析する。
また、シーズン開幕前はオートポリスの走行経験はなかった可夢偉だが、6月末~7月初頭のエンジンメーカーテストでヨコハマタイヤを装着して走行している。結果的にテストでは「ほとんど雨で走ることができず、テスト最終日に半乾きの中を1~2時間と、思ったよりは走れませんでした」という。
「どうみてもセクター3が遅いので、そこは走り方とか、諸々僕自身の足りない部分だと思います。セクター3ではどこを走っていいのかが分からないので、もっと走れれば、もしかしたら(石浦との差である)コンマ3~4秒も見えてくるのかなと思いますが、現状では見えていないです」
可夢偉自身の感覚として、オートポリスは「もてぎより抜きづらいのではないか」ということで、「ほとんどここはスタート次第だと思う。スタートだけ集中していきたい」と展望する。仮にこのままのポジションをキープしてチェッカーを受けても、過去最高位タイの2位表彰台となるが、現状維持に甘んじるつもりもないようだ。
「明日は燃料の分で重くなるので、また違う話になってくるのかなと思いますが、このままでは前回のもてぎと変わらない気がするので、何かをやっていこうかなと思っています。逆に、僕らにはなくすものがなくて、もう十分なくしているので、思い切って色々とやってみて、今後に繋がることをやっていければ」