予選トップ3を獲得した石浦宏明(P.MU/cerumo・INGING)、小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)、中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S) 全日本選手権スーパーフォーミュラ第5戦オートポリスの予選で予選トップ3につけた石浦宏明(P.MU/cerumo・INGING)、小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)、中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)が、予選の戦いを振り返った。
●石浦宏明(P.MU/cerumo・INGING):予選ポールポジション
「朝の走行では走り始めからいきなりトラブルが出て止まってしまいました。その詳細な原因が分かったり分からなかったり、微妙な感じで不安なところもあったのですが、(トラブルを修復し)フリー走行を途中から走ってみたら、クルマのフィーリングは良かったですね。予選に向けて試したいこともやり終えたところでセッションが終わったので、フリー走行が終わった直後にこれで予選Q1いきますというのは決まっていました」
「走りの部分で、オートポリスは足りていないところがあったのですが、Q1、Q2とミスなく走ることができました。Q3はちょっと緊張しましたが、無難にいったらポールは獲れないだろうなと思ったので、思い切って攻めきりました。何回か横を向いて危ない場面もありましたが、そんなにタイムロスなく走れて良かったです。今までの予選の中で一番攻めたというか、クルマは暴れていましたが、なんとかうまくアタックができて、満足しています。隣のふたり(小林可夢偉と中嶋一貴)が一緒にいるのはうれしいですが、レースのことを考えると嫌なふたりだなあと思いますね(苦笑)」
「(予選中はセッティングには)一切ノータッチです。前回のもてぎで、(予選中に)触らないでいくのはこんな感じというのが分かっていたので。Q1では全然合っていませんでしたが、前回の感じからするとこのまま待っていようという感覚でしたね。もう少しいじるか悩みましたが、最終的には何もしないでいくと決めました」
「予選はクルマ的にも決まっていて自信はあるのですが、決勝に関しては、この間みたいにうまくいくことはないと思うので、スタートもバッチリ決まって、諦めずにプッシュしていかないと勝てないかなと思っています」
●小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans):予選2番手
「前回以上に石浦選手にやられてしまいました。(Q3では)僕の方が先にタイムを出し、無線でトップだと言われたのですが、石浦選手がまだ計測していないと聞いて、「またか」と(笑)。朝の走行や予選Q1、Q2の石浦選手のペースを見ていたら、間違いなく来るだろうなという予想はしていたので、失敗がなければタイム更新されるだろうと思っていたら、案の定されてしまい、今日は2番手になりましたね」
「このタイム的にはそこまで悪くなかったのですが、今日の朝はあまり良くなくて、クルマは予選中も結構バタバタ変えながら、結果的にはQ3で今日の中では一番いいクルマを作れたかなという中でのタイムでした。残念ながらコンマ4秒ほど足りないということで、非常に悔しいですね」
「ここはほとんどスタート次第だと思うので、スタートだけ集中していこうと思います。レースではコンマ2~3秒遅くても抜かれることはないんじゃないかなと思うので、スタートが重要だと思っています」
●中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S):予選3番手
「朝の走り出しはあまり良くなくて、どうなるかと思ったのですが、途中でトライしたことがいい方向にいって、最後は割といいタイヤを入れたので、(首位という)いい形で終えることができました」
「予選もそのままいければと思っていたのですが、Q1では大分トラフィックに引っかかって、Q1で落ちてしまうかなと思うような状況でしたね。ひとまずQ1を通ることはできましたが、あまり評価できるようなクルマではなかったので、セットアップの方向性は悩ましかったですね。Q2からQ3にかけてある程度方向性が見えて、やるべきことは見えたかなとは思ったのですが、(結果的に)トップとのタイム差があるので『う~ん』というのが正直な感想です」
「ただ、予選トップ3にはつけたいと思っていたので贅沢は言えませんし、スタートで前に出られるチャンスもあると思うので、また明日は気持ちを切り替えていきたいと思います」