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スーパーフォーミュラ第5戦:“驚速”石浦宏明が2戦連続のPP獲得。可夢偉、一貴が続く

2015年09月12日 16:11  AUTOSPORT web

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小林可夢偉、中嶋一貴を上回って2戦連続のポールポジションを決めた石浦宏明
全日本選手権スーパーフォーミュラ第5戦オートポリスは12日、公式予選が行われ、石浦宏明(P.MU/cerumo・INGING)が2戦連続、今季3度目となるポールポジションを獲得した。

 午前のセッションは雲の多い中で展開されたが、14時40分から始まった公式予選は晴天に恵まれることに。気温22度、路面温度31度というコンディションのもとでノックアウト予選がスタートした。

Q1
 参戦している19台全車が参加し、上位14台が次のセッションへと進むことができる予選Q1は20分間で展開。セッション開始とともに、ランキング首位につける石浦宏明(P.MU/cerumo・INGING)を先頭にまずは各車が一斉にコースイン。全車がまずはタイムを記録をしていった。

 ここでトップに並んだのは、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの2台。野尻智紀が1分28秒304と、午前のトップタイムに匹敵するタイムをマークすると、ナレイン・カーティケヤンが2番手に続いていった。その後、一旦は全車がピットへ戻り、残り6分ほどになると、ニュータイヤに履き替えたドライバーたちがチェッカーに向けて再びコースへ向かっていく。

 最後にコースインしたアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)が、計測1周目で1分27秒台に入れて首位につけるが、直後に計測2周目を終えた石浦が1分27秒284までタイムを伸ばし、このセッションの首位に。平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)、ロッテラー、国本雄資(P.MU/cerumo・INGING)、野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)と続いていった。

 Q2進出への当落線付近では、チェッカーが振られた時点で15番手の中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)に続き、中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)、小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)、山本尚貴(TEAM無限)、ナレイン・カーティケヤン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)とQ2進出圏外に位置。ただ、山本、一貴、可夢偉、大祐はラストアタックでタイムアップを果たしてQ2進出を決めた。

 一方、これに押し出される形となってベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)や小暮卓史(DRAGO CORSE)やウイリアム・ブラー(KONDO RACING)がQ1敗退を喫することに。また、カーティケヤン、中山雄一(KCMG)ものセッションで予選を終えている。

Q2
 予選Q2は15時10分から7分間で展開。上位8台がポールポジションを決するQ3へと進むことができる。

 ここでは、再び計測1周目からロッテラーが1分27秒台前半のタイムをマーク。その他のマシンは計測2周目でアタックに入っていき、再び石浦が1分27秒082で首位に。ロッテラー、一貴、野尻、国本、可夢偉、平川と続き、8番手の塚越広大(REAL RACING)とまでがQ3進出となった。

一方、昨年のポールシッターである山本は10番手と、Q2敗退。また、現在ランキング2位につけているオリベイラは、最後までアタックを続けるもタイム更新はならず、11番手に留まった。ジェームス・ロシター(KONDO RACING)、アンドレア・カルダレッリ(LENOVO TEAM IMPUL)、大祐、伊沢拓也(REAL RACING)もこのセッションで予選を終えている。

Q3
 ポールポジションをかけて7分間で争う予選Q3は15時27分から開始。引き続き好天のもと、ロッテラーが他車の先陣を切る形でコースインしていった。

 ロッテラーはここでも計測1周目で1分27秒215の好タイムでまずはトップにつけるが、計測2周目のタイムで一貴、そして可夢偉がトップタイムを更新。ここまでは1分27秒台のタイムとなっていたが、その後、「一番攻めた予選かもしれない」という石浦が1分26秒633と後続をコンマ3秒以上引き離して首位を奪取する。

 結局、最後までこのタイムを破るドライバーは現れず、今季2勝、そしてランキング首位と乗りに乗っている石浦が、予選全セッションでトップタイムをマークする形で2戦連続のポールポジションを獲得した。可夢偉が今季予選最上位となる2番手を獲得、そして3番手に一貴が続き、かつてフォーミュラトヨタをともに戦った経験をもつ3人が予選トップ3に並んだ。

 4番手にロッテラーが続き、塚越がホンダ勢最上位となる5番手を獲得。平川、国本、野尻と8番手までに並ぶ形となった。