世界ラリー選手権(WRC)第10戦が11日よりオーストラリアで開催。初日は、最終ステージとなるSS8でクリス・ミーク(シトロエンDS3 WRC)を逆転し、ヤリ-マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)がトップに立った。
残り4戦となったWRC。第10戦ラリー・オーストラリアの舞台は、オーストラリア東海岸ブリスベンの南コフスハーバーを拠点に行われる。
初日はSS1からSS8まで行われ、ダニ・ソルドがSS1からSS3まで連続でステージトップを獲得し順調な滑り出しを見せたが、SS4でミークが逆転しトップに立つ。午後もミークはトップを守り続けていたが、チームメイトのセバスチャン・オジェの王者獲得を阻止したいランキング2位のラトバラが午後のステージから速さを見せ、DAY1最終となるSS8で逆転に成功。ミークに2秒差を付けDAY2に臨む。
「午前中は活気がなく、アタックに2パーセント欠けていたけど、午後の3ステージではアタックしたんだ。最後のステージは、タイヤを使ってしまったので、ベストな感触ではなかったよ。もしかしたら5秒以上失うかもと計算していたが、ハッピーだったよ。オジェとは4.7秒差になったけど、ミークより速かったからね」とラトバラ。
SS8で逆転されてしまったミークはほこりに苦しんだようだ。「ボンネットの先を見ることができなかったよ。この状況で6速でドライブすることは簡単ではない」とミークはコメント。
このオーストラリアでチャンピオン獲得の可能性があるオジェは、午前中の6番手からタイムを摘め、ラトバラと4.6秒差の3番手で初日を終えた。
4番手はアンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)。5番手にソルド。オーストラリアでの勝利を狙うニューランド出身のヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20 WRC)は6番手に付けている。
レッキ(試走)中に事故を起こしたマッズ・オストベルグの代わりに4号車シトロエンDS3 WRCをドライブするステファン・ルフェーブルは9番手に付けていたが、サスペンションを壊してしまい17番手となった。