ここまで4戦を終えた現在のランキングでは、今季2勝している石浦宏明(P.MU/cerumo・INGING)が32ポイントで首位を堅持。7ポイント差の25ポイントでジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)が2位につけ、24ポイントで中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)が3位、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)が20ポイントで4位となっており、この4名がランキング上位集団を形成している。
ランキング上位勢では、ロッテラーがここ2年のレースで連勝。2010年にも優勝しており、通算3勝と得意としているサーキットと言える。また、一貴も11年のオートポリスでシリーズ初勝利を挙げており、PETRONAS TEAM TOM’Sが過去5年間で4勝と、圧倒的な勝率を誇っている。ロッテラー車を担当する東條力エンジニアは「オートポリスや鈴鹿は、ゲンがいいサーキットですよね。難しいサーキットですが、アンドレがうまく走ってくれている部分もあります。また昨年や一昨年は燃費レースとなりましたが、もともとアンドレは燃費良く速いスピードで走れるので、それもあると思います」と、好結果の要因を分析している。
一方、ランキング上位集団に続くのは、5位の野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。獲得ポイント的には11ポイントで、4位のロッテラーとは9ポイント差、首位の石浦とは21ポイント差となっており、ランキング的には決して簡単な状況ではない。本人は、「一戦一戦やれることをやるしかない状況になっていると思います。もちろん、ここでいい結果を残せればチャンピオン争いに復活できるかもしれませんが、あまりそういう風には考えずに、ひとつでも上のポジションでゴールし、なおかつ前に誰もいなかったら最高ですね」と、まずは1勝を目標に掲げた。
また今回は、ランキング6位に続く小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)のパフォーマンスにも、いつも以上に注目したい。というのも、可夢偉は6月末から7月初めにかけて行われたエンジンメーカーテストでこのオートポリスを走行しているためだ。シーズン前から走行経験のあった第2戦の岡山では2位表彰台を獲得する好パフォーマンスを発揮しており、同じく経験のある今回のリザルトも気になるところだ。