9月8日に発表された2015年の司法試験の合格者1850人の中に、沖縄銀行の嘱託職員が2人含まれていることが話題になっている。いずれも琉球大学法科大学院の修了生で、沖縄銀行が嘱託職員として採用して受験勉強を支援する「リーガルアシスタント制度」の利用者だ。
制度利用者は8年で18人。12人が合格
沖縄銀行のウェブサイトによると、同行では地域・社会貢献活動の一環として2007年11月より本制度を設置。11月から司法試験が始まる翌年の5月まで、給与を得ながら「自宅待機」で勉強に専念ができるものだ。
試験後には同行のリスク管理部法務グループで企業法務業務に従事しながら、実務を学ぶ。利用者はこれまで8年間に18人おり、このうち12人が合格しているという。
今回の合格者のひとり、下地聡子さんは同行のウェブサイトで「リーガルアシスタント制度による経済的支援は、勉強と生活を維持する上で非常に役立ちました」とコメント。もうひとりの合格者、郷原隆さんも、
「リーガルアシスタントとして働くことにより、知識を銀行法務にどのように活かせば良いのか、身をもって学ぶことができ、日々、大変貴重な経験を積ませて頂いております」
と述べており、制度が受験生にもたらすメリットは大きいようだ。
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