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自分の足の形に合う靴選びのポイント

2015年09月11日 00:03  オズモール

オズモール

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つま先の形には3つのタイプがあること、知っている? 足の指の長さによってエジプト型、スクエア型、ギリシャ型に分けられ、それぞれに合う靴の形が異なるとか。

「それを知らずに足に合わない靴を履いているのが、足のトラブルの主な原因のひとつ。形に合ったデザインの靴を選びましょう」とアドバイスするのは、フットケア外来を行う皮膚科医の高山かおるさん。

親指が一番長く、小指に向かってだんだん指が短くなっているのが「エジプト型」。日本人の約7割と最も多いタイプとか。靴は、親指の先にゆとりがあるデザインがおすすめ。一方、5本の指がほぼ同じ長さの「スクエア型」は日本人の2割程度で、横幅に余裕のある靴のほうがフィットしやすい。また、人差し指が最も長い「ギリシャ型」は欧米人に多く、日本人にも1割ほどいる。この場合はつま先に丸みのあるデザインの靴が歩きやすいとか。

おすすめのデザイン以外の靴も履きたい…そんな女子はどうすればいい?

「きちんと両足で試し履きをして、歩いてみましょう。靴のサイズはデザインやメーカーによって微妙に違います。1サイズだけでなく、前後1サイズずつ、計3サイズ履いて、左右の大きさの違いや当たり具合、かかとのブレなどをよく確認してください」(同)

◆靴の試し履きチェックポイント

1.つま先部分に1㎝ほどゆとりがある
靴の中で5本指が自由に動かせれば、足指できちんと地面を支えられるので、足指の変形予防にもつながる。つま先にゆとりがあると脱げやすいパンプスは、ストラップ付きなど足の甲を固定できるデザインを。

2.指の付け根が曲がりやすい
5本指の付け根の関節が曲げやすい靴底であれば、つま先でしっかり地面を蹴ることができるため、足に負担をかけずに歩ける。

3.かかとにフィット感がある
かかとの後ろに小指が入るくらいゆとりがあり、歩いたときにかかとが抜けなければ、安定した着地ができるので足が疲れない。

「外反母趾や偏平足の人は、インソール(中敷き)を使うと、足に伝わる衝撃をやわらげることができます。医療機関では、タコ、ウオノメ、巻き爪、陥入爪などの治療に有効なインソールを作ることもできます。病変部にかかる圧力を分散させて足の痛みを緩和するもので、医療保険が使えます」(同)

そもそも自分のサイズを勘違いしているケースも多いとか。靴のトラブルが多い人は、面倒でも足のサイズをきちんと測ってから試し履きしてみよう。



高山かおる
埼玉県済生会川口総合病院皮膚科主任部長。東京医科歯科大学皮膚科特任講師。1995年、山形大学医学部卒業。日本の大学病院では珍しい皮膚科のフットケア外来を開局。専門は、接触性皮膚炎、フットケア、美容。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。一般社団法人足育研究会代表。