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資産1億円、杉村太蔵が教えるトレード術 自ら介護用オムツをテストして投資先見極め

2015年09月10日 16:00  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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9月8日放送のバラエティ「バイキング」(フジテレビ系)で、株に関する特集をやっていて、これがなかなか興味深かった。

元衆院議員で、証券会社に務めていた経験もある杉村太蔵が株のノウハウをプレゼンする、というもので、題して「資産1億円 株の達人杉村太蔵が教える『株で成功した主婦&失敗した主婦』」。杉村は意気揚々と「政治の事は自信ありませんけど、株だったら大丈夫です!」と語りだす。(文:松本ミゾレ)

ドラッグストアで化粧品研究、元手14万を200万円にした主婦

株というとハイリスクハイリターンな印象があるが、杉村は、

「買った翌日に2倍になるとか、逆に紙くずになるとかはレアケース。私はせいぜい(儲けは)年利で8%ぐらいです」

と前置きする。株でドカッと儲ける夢を見ている人にとっては、地味に感じられるかもしれないけど、これが現実のようだ。まあ8%でも、普通の金融商品に比べればかなりマシだと思うけど。

ただ、素人がいきなり「株をやってみては?」とプレゼンされても、なかなか食指は動かない。MCの坂上忍も言っていたように、ギャンブルはやるけど株は怖いという声もよく聞く。僕も株はギャンブルのようなものだと思っているし、損をしたくないという思いが強い。博打は打たなきゃ負けないのだからと、今まで手を出さずに生きてきた。

杉村は瞳孔が開きっぱなしのハイテンションで、成功例、失敗例をそれぞれ紹介する。最初に登場したのが、元手14万円を使って6年間で化粧品関連株を運用し、200万円も儲かった主婦だ。

彼女が利益を生むためにやったこと。それがドラッグストアで新製品をつぶさにチェックするというものだ。化粧品を実際に購入して使ってみて「これはいい!」と思ったら、販売しているメーカーの株を購入していったというのである。

油断大敵!8月の中国株大暴落で50万円の損失被ったケースも

ただ、杉村は意外に慎重な性格のようで、この主婦の儲け方は滅多にない珍しいものであるとし、あくまでも株で一夜にしてお金持ちになることは難しいと警鐘を鳴らす。

一方で、世に出る様々な商品のCMを、メーカーが社運をかけて送り出したものだと話し、そんなCMを見て「これは売れるだろ!」と感じたものは、投資対象になり得ると補足している。

さらに杉村は、自分が利益を上げたノウハウを解説する。なんでも、今後高齢化社会に移行することが確定しているこの時代に、杉村は介護用オムツに目を付けたというのだ。

実際に複数の商品を購入し、履いて、おしっこをしてみたところ、抜群に品質の良いものがあった。そこで彼はそのオムツのメーカーの株を購入したところ、見事に値上がりし、利益に繋がったのである。

杉村はもちろん株で失敗したパターンに触れることを忘れない。次にVTRで紹介されたのが、2ヶ月で50万円を失ってしまったという主婦だ。

その原因が7月のギリシャ危機。そして8月の中国株大暴落であった。どちらもニュースで報じられていたので、覚えているという方も多いだろう。

株価が日に日にグングンと落ちている状況で、なおも欲目が出てV字回復を期待していたが、時すでに遅し。状況は最悪な局面を迎えたというのである。最初は利益が出ていたというだけに、さぞ悔しかったに違いない。

「決して生活費を稼ぐ目的でやらないでください」

前述の主婦の失敗を、欲を出したことに原因があると断じた杉村の口から、素晴らしい格言が飛び出す。それが「チャーシューメンで満足せよ!」だ。

株を食事に例えて、欲を出してギョーザや生ビールやチャーハンやら、次から次へと大食いするような欲目を、株に抱くなというのである。「チャーシューメンぐらいでいいじゃないの」というわけだ。

この全く上手くない例えに、スタジオは微妙な空気に包まれた。めげずに杉村はこう続ける。

「決して生活費を稼ぐ目的でやらないでください。あくまでも余裕のある資金でやってください。僕も余剰資金でやっているんです」

これは本当にその通り。生活を維持するために必要なお金までも注ぎ込んでしまったら、もし失敗した時ににっちもさっちも行かなくなるだろう。

変なテンションでスタジオに出てきたかと思えば、株のメリットよりも、リスクの説明に時間を割いている点は好印象である。さすが杉村太蔵。名は体を表す。お金を稼ぐことに対するアンテナはしっかりと張られているということか。

よぉし! 僕も早速、今月の家賃を株に注ぎ込むぞ!!

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