F1ストラテジーグループが、2016年に向け、1年落ちのエンジンの使用を認めるというプランについて協議を行うことが分かった。
マノーは今年、規則の抜け穴を利用する形で譲歩的許可を得て2014年型フェラーリのパワーユニットを使用している。
月曜に行われるF1ストラテジーグループ会合で、全チームが同等の条件になるよう厳格化されたテクニカルレギュレーション付則4を再度変更することが検討される見込みだ。
1シーズンの中で異なる仕様を供給することが許されるような規則変更が行われると関係者が認めている。
これに伴い、前年型のユニットに関する費用引き下げが検討される。V8時代には1シーズンあたり700万ポンドだった費用が、現在は1,500~2,000万ポンドに上がり、財政難のチームを苦しめている。
前年のエンジンを供給することを認めるという案に関し、フォース・インディアのチーム副代表ボブ・ファーンリーは「以前からこの問題については議論している」と認めた。
「基本的には今年のマルシャがしていることと同じだ。彼らは2015年に2014年のエンジンを使用している」
今の規則のままではそれは認められないのではないかという問いに対してファーンリーは「そうだ。その問題について話し合っている」と答えた。
前年のエンジンを供給することが許されるように規則が変更されれば、エンジンマニュファクチャラーとチームにとっての選択肢が広がる。メルセデスは新たにマノーと契約することを検討していることが分かっているが、マノーは来年2015年型パワーユニットを比較的安価で提供してもらえるかもしれない。