来年F1にデビューするアメリカを拠点としたハースF1チームのボス、ジーン・ハースが、フェラーリのリザーブドライバーをレースドライバーのひとりとして起用すると発言した。
ハースはフェラーリとエンジン供給およびテクニカルパートナーシップ契約を結んでいる。規則でチームが自身で作らなければならないと定められているコンポーネント以外はフェラーリから供給を受けることが決まっており、フェラーリの風洞も利用する。
ドライバーに関しては、8月の時点でハースは約10人と交渉中であり9月中に少なくともひとりは発表したいと述べていた。
最近ハースはドライバーのひとりが内定したことを明かした。以前からフェラーリのリザーブドライバー、エステバン・グティエレスかテストドライバーのジャン-エリック・ベルニュが採用されると予想されていたが、グティエレスが選ばれたものと考えられる。
「あと2、3週間で何らかの発表をしたいと考えている」とハース。
「ドライバーのひとりはフェラーリのリザーブドライバーだ。あとは経験あるF1ドライバーを探している。現役ドライバーだ。ルーキーは取らない」
チームプリンシパルのギュンター・シュタイナーも、ドライバーを選ぶ上で経験を重視していると強調した。
「望んでいる条件に最も合うドライバーを見つけようとしている。ふたりともF1経験のあるドライバーを選びたい。本格的な経験を持つドライバーをひとり欲しい。F1で数年の経験があるドライバーだ」
ハースはニコ・ヒュルケンベルグを狙っていたとみられているが、彼はすでにフォース・インディアとの契約を延長した。以前は10人いた候補だが、次第に絞られてきており、その中にマクラーレンのリザーブドライバーであるケビン・マグヌッセンとロータスのロマン・グロージャンも含まれている。
グロージャンはロータスと来季契約を結んでおり、ルノーがロータスF1チームを買収した場合もその契約は実行される可能性が高いとみられている。しかしいまだに買収は発表されておらず、チームの将来が不確かなため、グロージャンはハースと交渉を行っているようだ。
一方、ハースもシュタイナーもルーキーは取らないと断言しており、そうであればアメリカ出身で現在GP2ランキング2位のアレクサンダー・ロッシは除外されたということになる。
ハースはまた、「あるドライバー」にオファーをしたが断られたと明かし、さまざまなドライバーと話をするなかで、ドライバーとの交渉の術、チームに適したドライバーの見極め方を学んでいるということだ。