2016年のF1カレンダーを修正する見込みであるとF1商業面のボス、バーニー・エクレストンが認めた。マレーシアGPを移動、これに伴い最終戦は12月にずれ込む可能性がある。
FIAは7月に来年のF1暫定カレンダーを発表した。例年より遅い4月3日にスタートし、11月27日の最終戦までの8カ月の中に史上最多21戦が詰め込まれている。
エクレストンは、マレーシアGP(9月25日開催予定)の日程を移動し、最終戦のひとつ前のレースとして開催することにしたと認めた。マレーシアGPの前週9月18日に予定されているシンガポールGPの主催者が、近い場所でのグランプリが連続することで、観客数が減ることを懸念、スケジュールの変更を要求したということだ。
「マレーシアをシンガポールから離してもっと遅い時期にずらす」とエクレストン。
「(暫定カレンダーに)マレーシアは満足していたが、シンガポールは不満だった。それで検討することにした」
「今の段階では他に関しては何も変更する必要はないと思っている」
しかしSky Sportsによると、エクレストンはマレーシアの移動に伴い、最終戦アブダビGPを12月に遅らせる可能性があると認めたという。
Sky Sportsは、マレーシアGPはアブダビGPが開催予定だった11月27日に行われ、アブダビGPは12月4日か11日に移動するのではないかと予想している。
来季カレンダーの過密スケジュール、特にサマーブレークが短縮されることに関してチーム側から不満が出ている。暫定カレンダーだと第12戦ハンガリーGPが8月7日、第13戦ベルギーGPが8月28日で、その間が3週間しかない。
しかしマレーシアGPの日程が移動し、ベルギー、イタリア、シンガポールが後ろにずれれば、例年どおりの4週間のインターバルを実現できるかもしれない。
FOX Sportsに対しエクレストンは、「(マレーシアは)最終戦ではなくそのひとつ前になるだろう」と認めた上で、最終戦が12月にずれ込むことに関しては「いいことだと思う。クリスマスイブにいいレースをしようじゃないか」と冗談めかして話したということだ。