トップへ

25歳で2つ上の彼氏と結婚、1年後に長男出産… 「さいきょうの結婚&出産」が無理ゲーと話題に

2015年09月07日 19:40  キャリコネニュース

キャリコネニュース

写真

若い世代の晩婚化と出生率の低下が進む中、はてな匿名ダイアリーに9月6日寄せられた「わたしのかんがえた、さいきょうの結婚&出産」という投稿がネット上で話題を呼んでいる。

「25歳で学生時代から付き合っていた2つ年上の男性と結婚。1年後に長男が誕生。2~3年後に長女が誕生」

これがいわゆる現代の日本社会で最上とされる結婚・出産プランで、周囲から余計なことを言われずに済むルートだという。

「一見平凡な女の幸せ」だが「ものすごく難しいルート」

最初のポイントは「25歳で結婚」という点だ。大学をストレートで卒業してから2年経過しており、社会人経験もあるので「大人の女性」として認識してもらいやすい。相手が学生時代からの彼氏なら、周囲も納得するという。

25~26歳で長男を出産すれば、周囲から「孫はまだ?」「卵子の劣化がー」と言われることもない。2~3年後に長女を出産すれば、男女両方いて「両親義両親全員ほぼ満足」。仕事を続ける場合には3人目の育休取得は「茨の道」なので、2人で「打ち止め」にする。

女性の社会進出が進み、晩婚化が進む中、少子化対策を考えるのであれば、たしかに文句のつけようのない理想的なライフプランとも言えそうだ。ある程度、自分のキャリアを確保しつつ、周囲の人たちの不満も生じにくい。

ただ投稿者は、これは「一見平凡な女の幸せ」に見えるものの、「ものすごく難しいルート。1回目の人生では入り口すら見つけられない人多数」と指摘する。

25歳で社会人経験2年というのは、浪人・留年はせず大学院にも進学しないことが前提となる。奨学金を借りていれば、結婚後に揉めないよう25歳までに返すことも推奨される。仕事を辞めるにしても続けるにしても、若いうちに結婚することに理解のある職場でなければならない。

男性側も「20代で子ども2人持つのは勇気がいる」

学生時代からの相手と結婚するためには、就職による互いの環境の変化を乗り越えなければならない。一時的に遠距離恋愛になる可能性もある。そして相手も「正社員推奨」で、2人が良好な関係を続けられる程度に休日や給与があるホワイトな職場であることも大事だ。

子どもを2人産むにしても、仕事を続けるためには育休取得や保育園入学のタイミングも考慮し、年齢差を計算しなくてはならない。こうした点を考えると「とにかくハードモード。人生3周目じゃないとクリアできそうもない」。高校生のうちから計画的に動いているか、ものすごい強運が必要だという。

この投稿に対し、はてなでは500件以上のブックマークが付き、多数のコメントが寄せられている。世間では理想とされているプランが、現実的に考えると極めて難しいと改めてと感じた人が多いようだ。

「前世でどれだけの徳を積んだらこの人生歩めますかね……」
「女性から見るとさいきょうだ。そして(攻略の難しい)無理ゲー。でもできている層が一定いるらしくて驚愕してる」

男性の側からも「今の時代20代で結婚+子供2人も持つのは収入的にけっこう勇気いるよね」という声が出る。家族を抱えると、よほど優秀でもなければ転職などのキャリアチェンジにも二の足を踏んでしまう。

三十路独女の投稿者は「ひとり結婚式」を実施

一方で、この「さいきょうルート」を20代で実現したとしても、後々になって離婚する可能性があるほか、そもそもそこまで「周囲の目」を気にする必要があるのか、という疑問も出ていた。

こうした声に対し、投稿者は「あくまでこれは『世間の言う通りにしたらこうなる』というシミュレーションです」とコメント。さらに「ほぼ何一つ、私自身はこのルートを攻略できていません」と書いている。

そして「匿名ダイアリー」にもかかわらず、自身の正体を暴露。31歳の某女性ライターだとしている。30歳になった昨年4月には、知人を集めて鴨川の三角州で「ひとり結婚式」を挙げたとのことだ。

あわせてよみたい:彼氏が奨学金返済中「とても結婚などできない」