一生に一度の「自分が主役になるチャンス」と言われる結婚式と披露宴。しかしそれを面倒くさいと考えるために「若者の結婚離れ」が起こっているのではないかと、NEWSポストセブンが報じている。
記事では挙式した女性が職場の同僚から「ウエディングドレスなんて着たくない、お金がかかるだけ」と聞いて驚いた話や、男性からも「式は面倒くさい」という話があがっていることを紹介。「時代感覚や世代特有の金銭感覚に照らし合わせれば『結婚』にそれほど大きなコストをかけないという選択肢も合理的なものなのかも」と結んでいる。
「友達から集金してまで自己満足に付き合わせたくない」
この記事が女性向けコミュニティサイト「ガールズちゃんねる」で取り上げられると、1300件を超すコメントがついた。「私も分かる」と賛同する声が目につくが、最も多い理由は「お金がかかり過ぎる」というものだ。
「若者の結婚式離れってわかるなあ。もっとカジュアルに出来たらいいのにね。お金かかりすぎだもん」
「本当にお金持ちだけやってほしいわ。庶民には何百万円は辛すぎる。貧乏人と罵倒されようが私は絶対にやらない」
結婚情報誌ゼクシィの調べによると、挙式披露宴の全国平均は約333.7万円。「車1台分を1日で使うなんて正気の沙汰ではないと思ってる」とのコメントもあった。
未婚男性の52%が結婚しない理由に「経済的に余裕がない」ことを挙げているという記事を参照し、「そもそも今の時代、結婚自体お金がなくて踏み切れない人多いから、ガッツリ式挙げる余裕もないよ」という人もいた。
結婚式を自己資金で開くのであればまだしも、最初から「ご祝儀ありき」になっていることをこころよく思わない人も。「友達から3万も集金して、自己満足に付き合わせたいと思わないな」との意見も出た。
「みなさんに感謝の気持ちを伝える場」という意見もあるが
もちろん、結婚式を挙げたい人たちは、式への熱い想いが語られている。式を挙げるのが幼い頃からの夢だったという人は、単なる自己満足ではないという考え方を示している。
「わたしは、両親や親族、友人や会社の方などこれまでお世話になってきたみなさんに感謝の気持ちを伝える場として結婚式はとても大切だと思っています」
癌の治療中の母にドレス姿を見せるために挙式したという人は、「親族のみでしたがとても喜んでくれました。お金は凄くかかったけど良かったと思います」と振り返っている。
それでも、もともと結婚式に興味がない、恥ずかしくてやりたくないという意見も少なくない。「花嫁姿はすべての女の子の憧れ」という風潮に反発し、冷めた見方をする人もいた。
「結婚式に憧れない。(挙式しないのを)かわいそうとか言ってる人は人を型にはめすぎ」
「ドレス着るの恥ずかしい。女性の憧れみたいにいうのやめてほしい。みんながみんなシンデレラになりたいわけじゃない」
3組中1組は離婚する時代に「一生に一度」?
「3組中1組は離婚する時代に『一生に一度』って言われても…」という声もある。実際、挙式後に離婚した人は「ドラえもんのタイムマシーンがあったら過去に戻って離婚するから結婚式やめた方がいいよって言うわ自分に」と投稿していた。
いろいろなオプションを付けた結果、最初の見積もり金額よりも200万円もオーバーしてしまったという人は、こう振り返る。
「後から考えるとホントに無駄にお金を使ってしまった!!おかげで旦那も私もほぼ貯金が無くなって、マイホームなんて夢の話!!」
あわせてよみたい:SNSで幸せそうな写真を見せつけられる「婚テロ」