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世界ラリークロス第9戦ロエアック:母国フランス戦でプジョーが勝利

2015年09月07日 15:31  AUTOSPORT web

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世界ラリークロス選手権第9戦ロエアックで優勝したティミー・ハンセン(プジョー208 WRX)
世界ラリークロス選手権(World RX)は4日~6日、フランス・ロエアックで第9戦が行われ、ポールシッターのティミー・ハンセン(プジョー208 WRX)が独走。前戦ノルウェーに続き2連勝を飾り、チームランキングのリードを53点まで広げている。

 セミファイナル1で新品タイヤを投入したハンセンは、タイヤを温存しながら2番手マティアス・エクストローム(アウディS1)による激しい追い上げを防ぎきり、ファイナルのポールポジションを獲得。続くセミファイナル2はソルベルグが制し、ファイナルのフロントロウにつけている。

 そのほかファイナルには、エクストローム、地元フランス出身のジーン-バティスト・デュボルグ(シトロエンC4)、ヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロR WRX)、ロビン・ラーソン(アウディA1)が進出した。

 迎えたファイナルではハンセンがスタートを決め、トップで1コーナーへ。2番手にソルベルグが続き、3番手には最後尾からスタートダッシュを決めたラーソンがつける。2列目からスタートしたエクストロームは1コーナーでクリストファーソンと接触がありスピン。最後尾まで順位を落としてしまう。一方、接触したクリストファーソンは体勢を崩しながらも1コーナーをクリアし、2コーナーで前を行くラーソンをオーバーテイクし3番手まで順位をあげている。

 トップを走るハンセンのすぐ後方につけるソルベルグは、2周目にジョーカーラップを走行する戦略を取る。3番手クリストファーソンもジョーカーラップに進入したため、2番手を維持してコースに復帰したソルベルグだが、すぐ後方にはジョーカーラップ未消化のデュボルグが迫り、激しい2番手争いを繰り広げる。

 4周目にはデュボルグがジョーカーラップを消化したため、ソルベルグとのギャップが一時的に拡大したが、ソルベルグはタイヤの摩耗からタイムを伸ばせず、デュボルグと再びバトルを展開した。

 2番手ソルベルグが防戦を強いられている間に、トップのハンセンはリードを拡大。3秒近くギャップを築いた5周目にジョーカーラップを走行し、ポジションを維持したままコースへ復帰すると、その後もペースを維持してトップチェッカー。前戦ノルウェーに続き2連勝を飾るとともに、プジョーに母国勝利をもたらした。2位はデュボルグの猛攻をしのいだソルベルグが獲得。0.5秒差の3位にはデュボルグが入っている。

「プジョーの母国大会であるロエアックで、目標としていたリザルトはひとつだけだった」とハンセン。

「勝つことができて、とてもいい気分だ。今週末はファンの声援に力を貰っていたから、この勝利で恩返しができたと思っているよ」

「ファイナルではチームからの無線にも助けられ、常にプッシュすることができた。この勝利は今週末サポートしてくれたファンと、チーム・プジョー・ハンセンをサポートしてくれているみんなに捧げたい」

 なお、このWorld RX第9戦にスポット参戦していたイバン・ミューラー(プジョー208)は、ヒート2で他車と接触しスピンしてしまい、セミファイナル進出を逃している。

 World RX第10戦は9月18日~20日に、スペイン・バルセロナで開催される。