イタリアGPのスチュワードは、メルセデスのタイヤ内圧に関する規則違反の疑いを調査していたが、更なる措置は取らないことを発表。これでハミルトンの優勝が確定した。
レースウイナーのハミルトンは、決勝をスタートする際のリヤタイヤの内圧がピレリのガイドラインで示された19.5psiより0.3psiほど低くかったことが分かっており、同様にロズベルグも1.1psi下回っていた。
そのため、メルセデスAMGは、レースの終了後にスチュワードからヒヤリングを受け、審議の結果如何では、ハミルトンが何らかのペナルティを受ける恐れがあった。
しかしスチュワードは、問題のタイヤが当初は規定値以上の内圧にあったが、タイヤブランケットを外したことでクールダウンしてしまい、結果、規定値を下回る数値が測定されたと結論づけた。
「テクニカル・デレゲートおよびチームの代表者、そしてピレリのタイヤエンジニアにヒヤリングを行った結果、関係するタイヤが装着された際は、ピレリが推奨する最低内圧を満たしていたことを特定した」
「スチュワードは、内圧に関してこのような裁定を下すにあたり、タイヤを暖めるブランケットの電源が通常の手順で切り離された点に留意した。タイヤはFIAの測定を受ける際に、タイヤブランケットの温度が最大許容値をかなり下回っており、グリッド上で測定された他のマシンともかなり異なる温度を示していた」
「さらにスチュワードは、チームが現在規定されているタイヤの安全な取り扱いに関するタイヤメーカー主導の手順に従っていたことに満足しており、従って更なる措置は取らないことを決定する」
「それでもなお、タイヤメーカーとFIAが測定要項について明確なガイダンスをチームに提供できるよう、更なるミーティングを開くことを推奨する」
なおFIAは、同様にフェラーリのタイヤも測定していたが、彼らの内圧は規定値内だったことが分かっている。