たとえ折り紙が得意でなくても、きっと誰もが一度は作ったことがあるだろう折り鶴。そんな折り鶴に工夫をこらしてアートへと昇華させた作品が、「美しすぎる」とネット上で話題になっています。
【いろんな表情をみせる折り鶴たち】
今回ご紹介するのは、Cristian Marianciucさんが手がけた折り鶴の数々。鳥の羽をまとったモダンな作品から、ビーズがほどこされたロマンティックな作品、スパイダーマンをほうふつとさせるユニークな作品まで、バラエティに富んでいます。
羽根にキリで小さな穴を開けた折り鶴は、光が当たると影絵のように幻想的。キャンドルの炎を囲むように並んだ折り鶴は、まるで祈りを捧げているようにさえ見えてきます。
【色や素材次第でガラリと雰囲気が変化】
形はどれも全く同じなのに、折り鶴の色とプラスする素材によって、繊細にも、ドラマチックにも、そして妖艶にも雰囲気が変わることが、作り手にとって醍醐味なのかもしれません。
【折り鶴の魅力に改めて気づかされる】
時に外国人の目線を通して、日本の文化の良さを再発見することってありますよね。
クリスチャンさんの作品を一つひとつ見ていると、あらためて折り鶴の形の美しさはもちろん、1枚の紙を折っていくだけでいろんな立体の形が生まれる、折り紙そのものの魅力にも気づかされます。
【きっかけは被爆した少女の物語】
2歳の時被爆し、その後原爆症と戦いながらも、回復を祈って折り鶴を作り続けた佐々木禎子さんのストーリーからインスピレーションを得て、折り鶴アートの制作を始めたというクリスチャンさん。
今では折り鶴を作ることが日記のような役割を果たしていて、作品を見ただけで、その日の出来事がまざまざと思い起こされるのだとか。
どこか崇高な美しさを醸し出す折り鶴アートをもっとご覧になりたいあなたは、ぜひ彼のインスタグラムやフェイスブックのサイトをチェックしてくださいね。
参照元:インスタグラム / icarus.mid.air、フェイスブック/Icarus.mid.air
Photo:Cristian Marianciuc, used with permission
執筆=沢野ゆうこ(c)Pouch