2015年F1第12戦イタリアGPの土曜フリー走行は、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。
土曜日を迎えたモンツァは昨夜降った大雨の影響で、朝方には太陽が戻ったもののコース上にはウエットパッチが残り、午前11時(現地時間)開始のフリー走行はダンプコンディションでスタートした。
各車とも最初はインターミディエイトでコースに向かうが、そこからタイム計測に移ったのはトロロッソの2台のみ。その他はピットインを挟んで数周を重ねたドライバーもいたが、セッション全体としては静かに進んでいった。
開始から30分を前にトロロッソの2台がミディアムタイヤに切り替えると、徐々にザウバーやフェラーリなども合流してくる。一方、積極的に周回を重ねるトロロッソはマックス・フェルスタッペンがいち早くソフトタイヤに履き替え、1分30秒を切ってきた。
その後、セッションが終盤に差し掛かると、ミディアムタイヤを履いたフェラーリの2台が相次いでトップタイムを更新。残り20分のタイミングでセバスチャン・ベッテルが1分25秒台に入れてくる。
残り15分、ここでレッドブルのダニエル・リカルドがコース脇にストップし、マシンを降りてしまう。原因は油圧系のトラブルだったようで、結局6周しか走れなかったリカルドは、最終的に最下位に終わってしまう。
また、その間にコース上ではメルセデスがようやくアタックに移り、ニコ・ロズベルグがミディアムタイヤを履いてベッテルのタイムをコンマ3秒上回った。
残り10分からは多くのドライバーがソフトタイヤを履いて予選シミュレーションに移り、タイムシートの上位は1分24秒台に突入。ここで速さを見せたのはやはりメルセデスで、残り1分のタイミングでチームメイトのタイムを約コンマ3秒上回ったハミルトンが最終的にFP3のトップに立った。
ただ2番手には、ロズベルグを約100分の3秒上回ったフェラーリのベッテルがメルセデスの間に割って入ることに成功。4番手と5番手にはウイリアムズの2台が続いた。
初日に好タイムをマークしていたフォース・インディアはセルジオ・ペレスが8番手、ニコ・ヒュルケンベルグは12番手。マクラーレン・ホンダは、終始ブレーキの不具合を訴えていたジェンソン・バトンが13番手、8周で終えたフェルナンド・アロンソが14番手だった。