舞台『スポケーンの左手』が、11月14日から東京・三軒茶屋のシアタートラムで上演される。
2010年にニューヨークで初演された同作は、『第78回アカデミー賞』で短編実写映画賞を受賞した『シックス・シューター』などの映像作品も発表しているアイルランド系イギリス人の劇作家マーティン・マクドナーによる戯曲。アメリカ・スポケーンを舞台に、27年間にわたって自分の左手を探している男・カーマイケルと、彼を騙そうとする詐欺師のトビーとマリリン、3人の対立をけしかけるホテルのフロント係・マーヴィンの姿を通して、個人的な問題にこだわり続ける男の滑稽さを描くブラックコメディーだ。
今回の出演者には、マリリンを演じる蒼井優をはじめ、トビー役の岡本健一、マーヴィン役の成河、カーマイケル役の中嶋しゅうが名を連ねている。翻訳と演出は、『第48回紀伊國屋演劇賞』個人賞をはじめとする多くの受賞歴を持ち、小栗旬と田中哲司の二人芝居『RED』でも翻訳と演出を担当した小川絵梨子が手掛ける。チケットは一般発売中。