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F1現地直送:フェラーリは地元に向けて、3トークン投入のパワーユニットで勝負

2015年09月04日 17:41  AUTOSPORT web

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ティフォシの前で、ピット作業を実演するフェラーリ。モンツァで大声援に応えられるか
全開率が71%にも達するモンツァは、シーズン中で最もパワーユニットへの負荷が大きいグランプリである。メルセデスは今季ここまで開発トークンをまったく使用せず、7つのトークンを残していたが、今回モンツァに投入する改良型パワーユニットには、7トークンすべて使用したことが明らかになった。トークンを使用した箇所は不明だが、ルイス・ハミルトンが「燃料を効率的に使用するための改善」と発言したことから、エンジン本体であるICEに使われた可能性が高いと見られている。

 イタリアGPが地元グランプリとなるフェラーリは、第7戦カナダGPで3トークンを使用、メルセデスと同じ7トークンを残していた。しかし、メルセデスが一気にトークンを投入したのに対して、フェラーリは今回も3トークンのみ使用、あと4つを残すという戦略を採ってきた。

 フェラーリがトークンを使用した目的について、チームに近い事情通は「ICEの性能向上が目的だ。エンジン本体の性能が上がれば、パワーが出るだけでなく、燃費の向上にもつながる」と語った。

 今季、大幅な性能アップを果たしたフェラーリのパワーユニット。最強メルセデスを2015年シーズンのうちに、つかまえることができるだろうか。

(尾張正博)