例年、世界ラリー選手権(WRC)の最終戦として開催されているラリーGBだが、来シーズンは開催時期が変更され、最終戦としてのポジションを失うこととなりそうだ。
今シーズンは11月12日~15日にシリーズ最終戦としての開催が予定されているラリーGB。来季は開催時期が10月に変更され、代わりに今年は9月に開催されるラリー・オーストラリアが11月へ移動。シリーズ最終戦を務める可能性が浮上した。
ラリー・オーストラリアはパースを拠点に開催されていた2004年~2005年に最終戦を務めたことがあり、ラリーの拠点がコフスハーバーに移動した後も、現地プロモーターはシドニーでシーズン・フィナーレイベントを開催するべく、最終戦として開催したいという意向を示していた。
一方、ラリーGBも11月から開催が変更されるのは初めてではなく、2003年~2004年シーズンには9月に開催され、2009年には10月にシリーズ最終戦として開催されている。また、年間15戦から16戦が行われていた2006年と2008年には12月に開催されたこともある。
ラリーGBマネージャーチーフを務めるベン・テイラーは、最終戦というポジションを失っても大きな影響はないと語っている。
「チャンピオン争いが最終戦までもつれたのは、いつが最後だと思う?」とテイラー。
「最終戦でチャンピオン争いが行われることは滅多にないんだ。それに、10月への開催時期変更は我々に味方するだろう」
「(開催時期が前倒しされることで)日照時間が数時間伸びることになる。この時間を有効に使って、これまでと変わらずチャレンジングな内容のラリーを行うつもりだよ」
WRCの2016年スケジュールは、9月2日にパリで行われているWRCコミッションで協議が行われており、今月末に開催される世界モータースポーツ評議会(WMSC)には最終版が提出される予定だ。