レッドブル・レーシングのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーは、丸3カ月F1の公式走行がない、来季スケジュールに反対していたことを明かした。
7月に発表された2016年のF1暫定カレンダーでは、開幕戦が例年より遅い4月3日に開催、最終戦の11月27日までの間に史上最多の21戦が配置されている。レース数が増え、期間が短縮になったことで2週連続開催が7回に増え、サマーブレイクも短くなっている。
一方、テスト日数が大幅に減ることも決まっている。今年はシーズン前には4日間のテストが3回、シーズン中には2日間のテストが2回行われた。しかし来年のプレシーズンテストは4日間のテスト2回に減らされ、シーズン中テストは廃止される。
今年のプレシーズンテストは2月1日にスタートしたが、来年は3月1日に最初の合同テストが行われる予定だ。つまり、今シーズンが終了してから来年の公式走行が行われるまで、丸3カ月ものインターバルができてしまう。
こういったスケジュールにすでにチーム側は合意しているが、全会一致の合意ではなかったことが明らかになった。ホーナーは、レッドブルは反対票を投じていたと述べている。
「私は、2月に少なくともテストか何かを行って、走行した方がいいと考えている」とホーナーがSky Sportsに語った。
「かなり長い期間、F1のニュースがなくなってしまうからだ。だが残念ながら投票の結果、我々の意見は通らなかった」
マクラーレンも同様の意見を示しているが、今年不振のこの2チームはトップとのギャップを縮めたいと考えているためテストの機会が減ることに反対なのだと、一部の他チームは主張している。
レッドブルは今季末でルノーとのパワーユニット契約を解除する可能性があり、その場合、メルセデスエンジンを搭載することを望んでいる。今の時期から来年のマシンを異なるパワーユニットに合わせて作るのは簡単なことではないのではないかという問いに対し、ホーナーは「不可能なことなど何もない」と答えた。
「(2009年にブラウンGPでタイトルを獲得した)ロス・ブラウンのことを思い出してほしい。彼は12月まで2009年にどのエンジンを載せるのか分からなかったのだ」
「つまり強い意志さえあれば、道は見つかる」