メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフが、レッドブル・レーシングへのエンジン供給はメルセデスチームにとってメリットにはならないと、否定的な発言を行った。
レッドブル・レーシングおよびトロロッソはパワーユニットサプライヤーであるルノーと来季末までの契約を結んでいるが、両者の関係は悪化しており、契約終了を待たずに袂を分かつ可能性がある。
ルノーは、ロータスF1チームを買収してワークスチームとしてF1活動を行うことを決断したと考えられている。契約は早ければ今週にも行われるのではないかとみられている。
レッドブルはルノーと別れる場合、メルセデスと契約したいと考えている。ベルギーGPの週末、ウォルフはこれに関して複雑な心境を明かした。5チームに供給するのは負担が大きく、また実力のあるライバルへの供給には慎重になるべきであると考えている一方で、F1全体のことを思えばレッドブルを救済するため拒否すべきではないとも感じていると、ウォルフは述べていた。
しかし最近、ウォルフはレッドブルとの契約に再び否定的な発言を行った。
「自分のチームのことを考えて判断するなら、この契約は結ぶべきではない」とウォルフが述べたとMotorsport.comが伝えた。
「我々はハードワークとダイムラーからの多額の投資によってこのマシンと成功を手に入れたのだ。そうやって今の優位を確立した」
「今はまだ何も動いていない。この契約がもたらす可能性があるメリットはあまり見えない。我々のチーム内では否定的な考えの方が大きいと思う」
メルセデスはウイリアムズとプレミアムカスタマー契約を結んでいると考えられており、それもレッドブルとの契約に影響するかもしれない。