お肉は控えて、調理法は油抜き。最近は糖質オフのためにお米は食べない! コレってやせたい人は、多かれ少なかれ心がけていませんか? でも、理想体重をキープできる人は少数派。
「やせるつもりで太るものを選択していることが問題。低カロリーだけではやせません」と語るのは、ダイエットのカリスマカウンセラー、伊達友美先生。
では、いったい何を選べばいいの? それはどうして? まずはやせるための正しい選択をチェック!
■アナタならどっちを選びますか?
Q 平日のランチに…中華丼? or 天丼?
A 天丼
野菜たっぷりの中華丼はヘルシーな印象だけれど、お肉が少なくタンパク質不足。天丼はエビ、イカ、白身魚などタンパク質が豊富で、ごはんと合わせて身体の基本を作る栄養素がしっかりとれる。油も身体を温めるために必要。
Q ホッとひと息ごほうびに…マカロン? or ラスク?
A マカロン
すっかり人気が定着したマカロンとラスク。どちらもサクッとした食感だけれど、主原料はラスクが身体を冷やす小麦粉で、マカロンはタンパク質豊富な卵白。ダイエットにはマカロンを選んで!
Q 暑さしのぎに…アイスクリーム? or シャーベット?
A アイスクリーム
シャーベットのほうが低カロリーだけれど、冷えやすい女性の身体には乳脂肪をたっぷり含む高級なアイスクリームが◎。体脂肪を燃焼させる代謝のよい身体をつくるには、身体を冷やさないことが重要。
Q ホームシアターのお供に…ポテトスナック? or ポップコーン?
A ポップコーン
どちらも食べ始めたら止まらないスナック菓子。でも、ポップコーンは干したとうもろこしをバターで焼いたもので、野菜の原形そのままで食物繊維も多い。原形が残った食品は消化に高いエネルギーが必要なので、摂取カロリーが少なめ。
Q 洋食店で人気のメニュー…グラタン? or ドリア?
A ドリア
炭水化物は余分な糖や脂肪を燃焼させるために必要な栄養素。でも、小麦粉は身体を冷やすうえに、グラタンはホワイトソース&マカロニと小麦粉のダブル使いが太るもとに。米を使ったドリアを選び、できればソースはトマトやデミグラに。
Q 朝食の定番なら…クロワッサン? or ベーグル?
A クロワッサン
ベーグルは油分ゼロで、身体を冷やす小麦粉がたっぷり。一方のクロワッサンはバターたっぷりで小麦粉は少なめ。良質なバターはビタミンA、E、Dが豊富で皮膚や粘膜の健康を保ち、身体を温めてくれるので、クロワッサンがベター♪
Q ヘルシーに魚料理を…青魚? or 白身魚?
A 青魚
身体によいと言われる魚の中でも、白身魚は低脂肪で低カロリー。でも、健康と美容のためには、オメガ3脂肪酸のDHAやEPAがたっぷりとれる青魚がおすすめ。血液サラサラ効果で、代謝もアップ。
Q サラダにかけるなら…マヨネーズ? or ノンオイルドレッシング?
A マヨネーズ
スーパーの棚にはノンオイルドレッシングがずらり! でも、やせやすい身体を作るには油脂類やタンパク質が必須なので卵と油分を使ったマヨネーズを選んで。オメガ3脂肪酸を含むえごま油などを使って手作りすると、さらによし♡
Q パスタを食べるなら…ペペロンチーノ? or カルボナーラ?
A カルボナーラ
こってり系のカルボナーラだけれど、卵、ベーコン、チーズのタンパク質が入っていて代謝アップに役立つから、実は意外と太りにくい! 炭水化物メーンのパスタは、タンパク質の具がたっぷり入ったメニューを選ぶのが正解。
Q 夜中に行くなら…焼き肉店? or ファミレス?
A 焼き肉店
夜中に開いているお店では、焼き肉店がおすすめ。タンパク質の肉、エネルギー源の米、発酵食品のキムチ、ナムルやサラダでビタミン&ミネラルと、代謝をアップする栄養がバッチリそろう。ファミレスなら、パスタなど身体を冷やす小麦粉を使った料理を避けて。
Q カロリーゼロ甘味料? or ハチミツ?
A ハチミツ
カロリーゼロの人工甘味料は、糖ではなく添加物。脳のエネルギー源にならないため“もっと糖分を”と指令が出て、甘い物を食べすぎるおそれも。ハチミツは、砂糖より甘みが強いのにカロリーは低く、ミネラルや酵素が豊富で美容効果も期待できます。
Q 甘い物を食べても…OK? or NG?
A OK
心に栄養を与える食べ物は意味があります。甘い物をガマンしてストレスをためるより、食べたくなったら食べましょう。ただし、何を食べるかきちんと考えて。カロリーに惑わされず、栄養面で勝っているもの、心が欲するものを選びましょう。
Q 小腹がすいたら…菓子パン? or 豆大福?
A 豆大福
お腹を満たせる甘いパンは小麦が主原料で、トランス脂肪酸を含んだマーガリンやショートニングが使われています。一方、豆大福の皮は日本人の胃腸に合うもち米で作られ、食べごたえがあって、あんの小豆にはカリウムと食物繊維もたっぷり」。
Q 先に食べるのは…サラダ? or みそ汁?
A みそ汁
生野菜が中心のサラダは、身体を冷やし代謝を下げることも。最初に温かいみそ汁やスープを飲んで内臓を温め、同時に水分で満腹感を少々。その後にサラダで食物繊維をとれば、血糖値の上昇や脂肪の吸収も抑えられます。
Q 食べるなら…生野菜? or 温野菜?
A 季節によって
その季節にもっとも栄養があって、おいしい旬のものを食べるのが理想的。夏は生野菜、冬は煮物や鍋がいいですね。冬に生でなければとれない栄養は、ミカンで補給できます。
Q 手軽なランチに…ラーメン? or 焼きそば?
A ラーメン
女性の場合、身体の冷えと代謝の低下がセットになってやせにくいことが多いです。どちらも小麦粉の麺ですが、ラーメンは先にミネラル豊富なスープを飲んで身体を内側から温めて、代謝をアップできます。卵やチャーシューの具でタンパク質もプラスして。
Q 食事の回数は…1日1食 or 1日5食?
A 1日5食
1日にとる総カロリーが同じなら、こまめに分けて食べて1回の食事量を減らすと血糖値の急激な上昇を抑えられます。ただし回数にこだわるより、空腹を感じたタイミングで食べることがなにより大切。
Q ティータイムには…紅茶? or コーヒー?
A 紅茶
コーヒーも紅茶も砂糖やミルクを入れなければ低カロリー。でも、暑い南米やアフリカ原産のコーヒーは冷やす成分を含んでいます。冷え症が気になる人には紅茶がおすすめ。
Q おやつには…クッキー? or マシュマロ?
A マシュマロ
クッキーには小麦粉のほかマーガリンやショートニングを使用しているものが多く、身体に害を及ぼすと言われるトランス脂肪酸を含みます。マシュマロは卵白で作るお菓子なので、タンパク質がgood。
Q ダイエットには…和牛? or 輸入牛肉?
A 赤身の濃い肉
一般的に和牛は白い“サシ”が入ってやわらかく、輸入牛肉は赤身が濃くて固め。判断の決め手は輸入かどうかではなく、良質なタンパク質やミネラルが豊富な赤身肉を選ぶのがコツ。
Q 赤身肉なら…牛肉? or 豚肉?
A 牛肉
牛肉には、体脂肪の燃焼を助けるアミノ酸、L-カルニチンが豚肉の2倍入っていて、ダイエットにぴったり。ただ、もっとも豊富に含まれているのは羊肉。肉を選ぶなら、赤身が濃いものが第一で、羊、牛、豚、鶏の順番で。
Q お酒を飲むなら…ビール? or 発泡酒?
A ビール
できればダイエット中にお酒は避けたいものですが、飲むなら自然な原料でおいしく作られているビールが◎。そして、せっかく飲むなら好みの銘柄を選んで、十分に満足しておきましょう。
Q 入浴するなら…全身浴? or 半身浴?
A 快適と感じるほう
汗では毒素も脂肪もほとんど排出できません。やせ効果を高めるには、身体をじっくり温めて、代謝をアップして冷えを解消するのがよいでしょう。全身浴でも半身浴でも、リラックスできる入浴法を選んで。
Q 運動するなら…朝? or 夜?
A 朝
肥満には自律神経も関わっているとされています。自律神経は朝から昼に『活動モード』、夜に『お休みモード』に調整して身体の健康を守っていて、夜はゆっくり休むべき。また、朝の運動は身体を排せつモードに切り替えるのに効果的です。
〈伊達友美先生のプロフィール〉
管理栄養士。5000人以上の食事指導を経験。ボディーラインと肌を美しく変身させることを目的とした指導法が人気を呼び、テレビや雑誌で大活躍。日本抗加齢医学会認定指導士の資格も持つ。銀座アンチエイジングラボラトリー所属。オフィシャルブログ「ダイエットの女王ブログ」が人気。
(取材・文/宮下二葉 イラスト/鈴木 七)