舞台『怪獣の教え』が、11月19日から神奈川・横浜の赤レンガホールで上演される。
『ポルノスター』『青い春』『モンスターズクラブ』『クローズEXPLODE』などで知られる映画監督・豊田利晃が作・演出を手掛ける初の舞台作品となる同作は、演劇と音楽、映像によって構成。小笠原諸島を舞台に、「怪獣」を蘇らせるために島を目指す男・天作と、天作の従兄弟・大観、「怪獣の教え」の秘密を知る女性・クッキーの姿を描く。
国家の秘密を暴露したことで、政府から追われる天作を演じるのは、『モンスターズクラブ』にも出演している窪塚洋介。豊田監督作の常連である渋川清彦が、島育ちのサーファー・大観を演じるほか、世界の島を転々としながら暮らすクッキー役で『海月姫』や2016年に公開される『テラフォーマーズ』などの太田莉菜が出演する。
また、怪獣デザインを現代美術家のピュ~ぴる、衣装を伊賀大介、音響をzAk、音楽を中村達也、勝井祐二、豊田によるユニット「TWIN TAIL」が担当。映像は豊田が手掛けている。チケットの先着先行販売は9月2日まで実施中。一般発売は9月26日12:00からスタートする。
■窪塚洋介のコメント
ボニンブルーに抱かれた小笠原で過ごした最高の時間がどんな風に舞台に影響するのか、自分自身とても楽しみです。
まだ台本読んでないですけど、豊田さんと小笠原とのチューニングもバッチリなんで、素晴らしい作品になるように今日も今を生きます。
■豊田利晃のコメント
ボニン・アイランドと呼ばれる小笠原諸島。
そこには、青い自由と夢の時間がある。
最後のパラダイスと呼ばれる島。
まるで宇宙の惑星のような島。
2015年、世界は混乱を増している。
誰もが間違っていると思うことが、まかり通っていく国家。
まるで世界は崩壊に突き進んでいくようだ。
僕はボニン・アイランドにいる。
パラダイスで怪獣の教えを聞いている。
この島に新時代のサバイバルの智慧が隠されているような気がしている。
6500万年前から続く太古の風景。
青い海にそそり立つ岩礁が怪獣に見える。
ここに来てから僕はずっと夢を見ている。
怪獣の教えの夢を。
夢を見ることに、あきることなんかない。
美術の杉本亮と衣装の伊賀大介から演劇の話しが転がり込んできた。
TWINTAILの生演奏と映像が一緒なら面白いものになる予感がした。
小笠原で進めているプロジェクト、BONIN ISLAND DREAMINGのひとつとして成立できる。
10年ぶりのライブ・シネマの復活でもある。
主役は窪塚洋介以外は考えられない。
彼となら、この世界観を何も語らずにでも共有できるだろう。
新しいことに挑戦するときには渋川清彦が必要だ。
彼となら、どんな困難にも24時間立ち向かえる。
太田莉奈は最後に決まった。
島で一番の美しい女にピッタリだと思った。