ホンダF1プロジェクトの新井康久総責任者が、ベルギーで投入した新仕様のパワーユニットに関し、もう少し時間をかけないと正しい評価は下せないと語った。
ベルギーGPでは、ホンダが3トークンを使った新スペックのエンジンを導入したものの、コース特性とマシンの相性が悪いことが大きく影響し、マクラーレン・ホンダは週末を通してマノー以外からは大きな差をつけられた状態だった。アロンソは予選18番手、決勝13番手、ジェンソン・バトンは予選17番手、決勝14番手と下位に沈んだ。
新井総責任者は、スパのコース特性の影響で進歩の度合いを判断するのは難しいとして、もう少し時間をかけて評価する必要があると語った。
「夏のファクトリー閉鎖の前に、アップデートを計画していました。スケジュールどおりに作業が進みましたし、それをコース上でもダイナモ上でも確認しました」と新井総責任者が述べたとmotorsport.comが報じた。
「しかし残念ながら(スパは)非常にタフなサーキットであり、効果的に機能しませんでした。それに初日と2日目に走行時間をロスしています」
「そのため(改善の)詳細を確認することはできません。もっと時間が必要です」
フェルナンド・アロンソは次のモンツァでもコース特性の関係で苦戦すると予想しているが、いずれ状況が改善するのは間違いないと考えている。
「状況はどんどんよくなっていく」とアロンソ。
「スパの結果は残念だった。スパもモンツァもパワーの影響が大きいサーキットだから、改善はあまり見えない。でも正しい方向に進んでいるのは確かだ」
アロンソは、シンガポールGP以降と来年には事態は大きく好転するとも述べている。