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ルノーF1ワークス化の場合レッドブルとの契約は? 3つの選択肢が検討

2015年08月31日 09:30  AUTOSPORT web

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2015年ベルギーGP ダニール・クビアト(レッドブル・ルノー)
ルノーがワークスチームとしてF1活動を行うことがほぼ決定したといわれているが、その場合、現在パワーユニット契約を結んでいるレッドブル・レーシングとトロロッソとの契約がどうなるのかが注目される。

 今年ルノーは将来のF1活動計画を変更することを検討してきたが、ロータスF1チームを買収する意志が固まり今週にも正式に契約を結ぶ見込みであると、英AUTOSPORTが報じた。

 一方で、ルノーは2016年末までレッドブルおよびトロロッソとエンジン契約を結んでいる。英AUTOSPORTが関係者から得た情報では、ワークスF1チームとして参戦することが決定した場合、来季の供給契約をどう扱うかについて、ルノーは3つの選択肢を検討しているということだ。

 第一の選択肢は、来年ルノーは自身のチームで参戦し、同時に現在の契約も継続するというもの。これを選べば収入源が得られるが、今の契約ではレッドブルに優先権を与えなければならない。

 ロータスF1チームは今年から複数年にわたりメルセデスとパワーユニット契約を結んでいる。ルノーにとって第二の選択肢は、ワークスチームに関してはメルセデスPUの契約を1年間は維持し、レッドブル陣営との契約も予定どおり来年末まで続けるという道だ。

 第三の選択肢は、自身のワークスチームに集中するというもの。その場合、レッドブルが受ける打撃を和らげるため、ルノーは新たなサプライヤーを見つけるためにサポートする。ルノーは市販車の分野でメルセデスと提携しており、この関係がレッドブルとメルセデスの契約を実現するのに役立つかもしれない。

 レッドブルとルノーは2013年まで4年連続でダブルタイトル獲得という偉業を成し遂げたものの、昨年のエンジン規則変更以来、ルノーのパワーユニットのパフォーマンスにレッドブルは不満を示し、両者の関係が悪化している。レッドブルは今季末でルノーとの契約を解消し、メルセデスと契約することを望んでいるとも伝えられている。