カリフォルニア州ソノマで最終戦を迎えたベライゾン・インディカー・シリーズ。30日に行われた決勝レースをスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が勝利。ファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)は6位に終わり556ポイントで両者が並んだが、勝利数の差でディクソンがシリーズチャンピオンを獲得した。
ポールポジションのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がホールショットを奪いレースは始まる。チャンピオンを争うモントーヤは4番手、ランキング2位のグラハム・レイホール(RLLR)は9番手までポジションを落す。
33周目にルカ・フィリッピ(CFHレーシング)がスローダウンで1回目のイエローコーションに。ここで上位陣がピットインし、作業の早かったディクソンがポジションをアップ。
39周目のリスタート。ここでペンスキーの歯車が狂いだす。前のクルマを抜こうとしたパワーがモントーヤと接触。イエローコーションとなり、モントーヤはここでフロントウイングを交換しポジションダウン。しかし燃料的には残り1回のピットインで済むことになりダメージは少ないと考えられていた。
2回のピットインが必要なディクソンだったがここから燃費走行を始めたことが功を奏す。52周目にトップに立ったディクソンは、フューエルウインドウぎりぎりとなる残り24周でピットインし、リーダーをキープ。
残り21周、ジェイムス・ジェイクスがクラッシュを喫しイエローコーションとなりディクソンの燃費は安泰に。残り16周でリスタートが切られモントーヤは王者獲得のためにポジションアップが必要となる。
ディクソンは安定した速さで逃げ切り今季3勝目を飾る。一方、ポジションを上げ6番手まで浮上したモントーヤだったが、前のライアン・ブリスコ(シュミット・ピーターソン)にわずか届かず6位フィニッシュ。
556ポイントで同点となったが、ディクソンが3勝、モントーヤが2勝と勝利数の差でディクソンが逆転でチャンピオンを獲得。2003年、2008年、2013年に続いて4度目のシリーズチャンピオンとなった。