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ドラマ『民王』、池井戸潤原作とは違った驚きの展開が

2015年08月31日 03:50  週刊女性PRIME

週刊女性PRIME

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ある日突然、心と身体が入れ替わってしまった総理大臣と彼のおバカな息子の奮闘を描いたコメディードラマ『民王』(テレビ朝日系 金曜夜11時15分~※一部地域を除く)が好評だ。 原作は2年前に大ヒットした『半沢直樹』、今クールでも人気の『花咲舞が黙ってない』の池井戸潤作品。 「リアリティーがベースの企業ものが多い池井戸先生の作品の中で、『民王』は異色。唯一ともいえるコメディーです」(飯田爽プロデューサー) ウェブマガジンで連載が始まった6年前から同作に注目していた飯田プロデューサー。池井戸氏と会った際に、個性的な作品が多い“金曜ナイト”枠の話をしたところ、池井戸本人が“深夜帯なら僕の『民王』が合うかもしれない”と冗談半分に推薦。 「完成品をお送りしたら、面白いと、とても喜んでいただけました」(飯田プロデューサー) ダブル主演する遠藤憲一と菅田将暉の怪演ぶりは見どころ。内閣総理大臣・武藤泰山を演じる遠藤は、政治家役に興味があったというが、堂々たる政治家の風格を表現できたのはほんの一瞬。 あっという間に菅田扮する息子の翔と心が入れ替わってしまった。姿は泰山でも中身がおバカなだけに、国会答弁はしどろもどろ。“未曾有”を“みぞうゆう”と読み違えるし、息子の姿をした泰山に恫喝されて涙目に。 一方、泰山の心が入り込んだ翔は、就職活動で面接官を論破、美女をエロい目で眺めるオッサンくささ全開の若者だ。 「役を引きずっているのでしょうが、現場では菅田さんのほうがおじさんぽく、少年のような感じの遠藤さんより年上? と思うほどです (笑い)」(飯田プロデューサー) 周囲に悟られないよう、元に戻る方法を見つけようと必死の泰山と翔。これまでの放送で、入れ替わりが何者かの陰謀によって起きたことがわかった。 しかも武藤父子だけでなく、泰山の政敵・蔵本志郎(草刈正雄)と翔の同級生・村野エリカ(知英)父娘も入れ替わっていたことが判明。 「入れ替わり芝居は1人2役ですから、非常に難易度が高いと思うんです。ですが本作の役者さんはみなさん、芸達者。こんなに本当に入れ替わったようにうまくできるとは思いませんでした」(飯田プロデューサー) 8月28日放送の5話では、入れ替わりの手がかりに迫るため、泰山、翔たちはフリースクールを視察。 翔の姿の泰山とエリカの姿の蔵本は、陰謀をつきとめるため、一時休戦中。さらには、翔と真衣(本仮屋ユイカ)との恋の行方も気になるところ。 「物語が進むにつれ、だんだんサスペンス要素が強くなっていきます。翔はエリカとの急接近がありますが、真衣への思いが実るのかもご注目ください」(飯田プロデューサー) 原作とは違った驚きの展開も用意されているそうで、ますます楽しみだ。 「練りに練って脚本を作りましたが、現場で生まれるアイデアも多いんですよ。5話で翔の姿の泰山が弾き語りする中村雅俊さんの『青春貴族』も、台本にはなかった監督のアイデアです」(飯田プロデューサー) 武藤父子に加え、彼らをサポートする人情派の官房長官(金田明夫)、キレ者の貝原茂平(高橋一生)もノリノリ。“軍議の間”からも、ユニークなアイデアが飛び出しているそう。 「入れ替わることで泰山と翔が世代や生きてきた時代のギャップを乗り越え、わかり合えるということが伝われば。でも、難しく考えず、お腹の底から笑っていただけたらうれしいです」(飯田プロデューサー)