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スーパーGT鈴鹿:千代勝正「ライバルのアウトラップで抜かないとチャンスはないと思いプッシュした」

2015年08月31日 01:40  AUTOSPORT web

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優勝会見に臨んだGAINER TANAX GT-Rの富田竜一郎/千代勝正/アンドレ・クート
スーパーGT第5戦鈴鹿1000kmの決勝レースで、GT300クラス優勝を果たしたGAINER TANAX GT-Rのアンドレ・クート/千代勝正/富田竜一郎の3人が、決勝の戦いを振り返った。

●GAINER TANAX GT-R:GT300クラス優勝
・アンドレ・クート
「今は最高の気分だよ。鈴鹿1000kmは日本でいちばん有名なレースだし、そこで勝つのは一生の思い出になる、本当に幸せだ。僕にとってはスーパーGTでの100戦目だから、その意味でも思い出に残る一戦になるよ。チームは素晴らしい仕事をしてくれたし、素晴らしいチームメイトに恵まれたと思っている」

「レースに関しては、ファーストスティントが終わったところでかなり後方だったけど、そこから追い上げてこうして優勝できては本当によかった。これからもレースは続くけど、チャンピオンシップを獲得するため、引き続き頑張っていきたいと思ってるよ」

「ここまでのレースはすごくハードだったし、これからもますますハードになってくると思う。今日のレースもすごくハードなものだった。優勝したことはすごくうれしいけど、簡単に勝てたわけではなくて、チームで力を合わせた結果だし、同時にラッキーだった部分もある。次のレースに向けては、ウエイトが100kgになるけど、厳しい中でもがんばってポイントを獲得していきたいね」

・千代勝正
「結構しんどいレースでしたね。今回はウエイトも重いし、夏場ということで決して楽ではないレースになると思っていました。ただ、昨日の予選で自分の中でもすごくいいアタックができたなと思っていて、クルマには自信がありました」

「アンドレがスタートして、僕が2スティント目を走ったのですが、僕らはウエットの感覚が非常に厳しく、その中ではライバルが強い状態だったので、正直厳しい展開でした。ただ、ドライタイヤに変えるタイミングがバッチリ決まって、セーフティカーにも助けられ、他車のペナルティもあって、どんどんトップに近づいていくことができました」

「最後のスティントでは、ライバルはSUBARU BRZ R&D SPORTとStudie BMW Z4に絞られていると聞いていたので、とにかくその2台を意識していましたね。僕たちが先にピットインし、その後(ピットを終えた2台が)目の前に出てくる展開となりましたが『ここで抜かないとチャンスはない』と思ったので、2台がアウトラップのうちにかなりプッシュしました。そこでオーバーテイクすることができ、その後はロングスティントになりましたね。そこでは7号車のヨルグ(ミューラー)選手とずっとバトルをしていましたが、GT-RとZ4のそれぞれの速い部分が分かっていたので、しっかりとそこを考えて、集中して走ることができました」

「チェッカーを受けた時は本当にうれしかったです。アンドレのGT100戦目という記念すべきレースで優勝を飾れて、本当にうれしいです。ここまで来たら、チームチャンピオンとクート選手のチャンピオン獲得を目指して頑張りたいと思っています」

・富田竜一郎
「正直今日のレースは、前半のスティントの時点ではちょっと諦めた部分もあったのですが、色々な要素が絡んでいくうちにどんどん順位が上がっていって、優勝が見えた瞬間はちょっと信じられませんでした。アンドレのチャンピオンシップ、そしてチームタイトル獲得に向けてもすごくいい結果になったと思いますし、チームの力がすべて発揮されたレースになったと思います。個人的には、去年この1000kmでスーパーGTデビューをして、一年経ってこういう結果を出すことができて、本当に幸せだなと思います」

「アンドレが前戦を終えて単独トップに踊りでた時点で、シリーズを考えて今回はぜひ表彰台をと思って入ったのですが、終わってみてこんなに差が開くとは思っていませんでした(※クートと他車の差は31ポイントに)。次は、かなりウエイトが重くなってしまう中でのSUGO戦となり、かなり厳しいくなるとは思いますが、なんとかポイントを獲得して、ウエイトが軽くなる終盤2戦へきっちりと繋げられるようなレースができればと思っています」