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ウェーレインが逆転V。クラッシュで首位陥落のエクストロームに罰/DTMモスクワ

2015年08月30日 17:50  AUTOSPORT web

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パスカル・ウェーレイン(メルセデスAMG C63 DTM)
DTMドイツツーリングカー選手権は29日、ロシア モスクワのモスクワ・レースウェイで第11戦の決勝が行われ、メルセデスのパスカル・ウェーレイン(メルセデスAMG C63 DTM)が鮮やかな逆転優勝を飾った。

 メルセデス期待の若手として、来季のF1昇格も噂されるウェーレインがポール・トゥ・ウィンを狙ったマルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM)を華麗なオーバーテイクで仕留め、今季2勝目を挙げるとともに、ドライバーズ選手権でも再び首位に浮上した。

 40分で争われた土曜日の第11戦は、スタート直後の1コーナーで後方のミゲル・モリーナ(アウディRS5 DTM)がスピンを喫し、メルセデスのクリスチャン・ビエトリス(メルセデスAMG C63 DTM)を巻き込むアクシデントが起きたため、早くもセーフティカーが出動したが、7周目の再スタートを決めたポールシッターのウィットマンが序盤をリードする展開となった。

 しかし、レースは再スタート直後から2番手を走るウェーレインがウィットマンとのギャップを徐々に縮めはじめ、10周目にはその差がコンマ3秒まで接近。だが、その翌周にトップ5を形成していたランキングリーダーのマティアス・エクストローム(アウディRS5 DTM)が4番手ティモ・グロック(BMW M4 DTM)のインに飛び込み、2台はクラッシュアウト。これで2度目のセーフティーが出動する事態となった。

 レースは15周目に再開すると、そこからは2番手のウェーレインが再びプレッシャーをかけ続け、トップ争いは一気に過熱。そして、残り4分を切った20周目に最終コーナーでウィットマンのインを奪ったウェーレインがついにトップに浮上。その後も最後まで逃げ切ったウェーレインは見事な逆転劇で今季2度目のトップチェッカーを受けた。
 2位ウィットマンに続く3位は、最終ラップの最終コーナーでジェイミー・グリーン(アウディRS5 DTM)を交わしたブルーノ・スペングラー(BMW M4 DTM)のものとなった。

 なお、チャンピオンシップでは、ドライバーズポイントを119に伸ばしたウェーレインがリタイアのエクストロームを逆転。8ポイント差でランキング首位に返り咲いた。また、グロックと接触しリタイアを喫したエクストロームには第12戦での3グリッド降格のペナルティが下っている。

 モスクワ・ラウンドは30日(日)にも引き続き第12戦の予選・決勝が行われる。日曜日のレースは60分間(タイヤ交換義務付け)で行われる。