スーパーGT第5戦鈴鹿1000kmの定例会見で、スーパーGTを主催するGTAの坂東正明代表がDTMとの統一戦について、GTA側の開催希望スケジュールを明らかにした。
今年の5月にはGTAとドイツDTMを主催するITRとの統一規則を話し合う、ステアリングコミッティ会議が行われ、4気筒ターボエンジンの統一や空力について2017年以降の合意が発表されたが、統一戦についての詳細については明らかにされていなかった。
「今、車両規則に関してのテクニカルワーキンググループの作業が佳境に入ってきています。タイヤに関しては別ですが、エンジン、モノコック作り、ダウンフォースやウイング、ローダウンフォースの部分、車速、出力をどのあたりに収めるのか。エンジンのクランクからオイルパンまでのサイズや回転数など、細かいところまでの論議を重ねています」と、DTMとの進捗状況を会見で述べた坂東代表。続いて、統一戦開催についての現状を明らかにした。
「このテクニカルな部分が決まってくると、その先に行くことができるかなと思っています。国内の3メーカー、マニュファクチャラーとは中長期のレース事業としての発展をどうするかを常に話し合っています。その一貫としてDTMとのコラボレーションがあるわけですが、我々の意向としては2017年の11月頃にまず日本で統一戦を開催したい。ドイツからは各メーカー4台、合計12台を持ってきてほしい。我々がドイツに行くときは2018年のシーズン前、日程的には2月~3月というところで、その時には自分としてはGT500全車を持っていきたいという希望を持っています」
国内3メーカーに加え、DTMに参戦しているアウディ、メルセデス、BMWの3メーカー、さらにITRも統一戦に向けての合意も取れており、着々と夢のレースの実現が近づいてきている。2019年以降はシリーズとしてのコラボレーションを考えているとのことで、「まだ話せない部分がたくさんあるけど、面白くなると思います」と、坂東代表は最後に含みをもたせた。