日本労働組合連合会の調査によると、日本の労働者の1日当たりの平均労働時間は8.9時間だという。多くの人が1日8時間の所定の労働に加え、1時間程度の残業をしてから帰っていることがうかがえる。
そうした中、8月27日、2ちゃんねるに「1日8時間労働自体がめっちゃ長い」という趣旨の意見が寄せられ、にぎわいを見せている。スレ主は自称「社畜」ではあるが、長時間働くことに疑問を持っており、「残業代全部出るけど、残業なんか1秒でもやりたくないわ」と不満を漏らしている。
「1日6時間でいい」「むしろ1日13時間で週休4日」
これに対して、賛同する声が多数出ている。やはり「週5で8時間はしんどい」と考える人が多いのだ。「1日6時間でいいよな」という人は、定時を9~16時にして1時間休憩にすればいいと提案し、「人間は働きすぎや」と書いている。さらに休みを増やして「週4で6時間勤務が理想」という人もいた。
1日8時間労働が嫌で、自営業になったという人もいた。安定して収入を確保するために最初は大変だったようだが、「週休3日で1日7時間労働で一応生きていく分には困ってねぇわ」と書いている。ただし事故や病気があると、収入がゼロになるので心配だという。
会社から離れた場所に住む人からも、週5日出社すると通勤にばかり時間を取られるので、1日の労働時間を長くした上で出勤日を減らしたい、という案も出ていた。
「通勤時間が片道1時間30分かかる。往復で3時間。ならば、ある程度長い時間は労働しないと割に合わぬ。週休4日にして、1日13時間労働とかにならんかな」
人間が労働から解放される日は来るのか
ただ、長時間労働は仕方ないとする書き込みもある。「残業しないと低賃金すぎて死ぬ」というのだ。しかし問題の根本は、基本給が低く設定されすぎることだ。そこはやはり基本給を上げるか、労働時間ではなく成果で評価するといった人事制度を設ける必要があるだろう。
ちなみに、「1日8時間は長い」と主張する人たちからは、21世紀になって科学技術がこれほどまでに発達したのに、なぜ人間が依然として長時間働かなければいけないのか、という疑問も出ていた。
「ほとんどの仕事を機械がすることにすれば、人間は最小限でよくて、あとは働く必要はないわけだが、なぜか一向にそうはならないわけだよね」
果たして、人間が労働から解放される日は来るのだろうか。
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