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ベルギーGP全ドライバー評価:満点ふたり。「遅すぎる車」で戦ったマクラーレンペアにも高評価/英誌採点

2015年08月29日 14:01  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

2015年ベルギーGP フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)とフェリペ・ナッセ(ザウバー)
英AUTOSPORTが2015年ベルギーGPを戦った全ドライバーを10点満点で評価、完璧な勝利を飾ったルイス・ハミルトンと、3位で約2年ぶりの表彰台を獲得したロマン・グロージャンに満点が与えられた。マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソ、ジェンソン・バトンは苦戦を強いられたものの高い評価を受けた。

 メルセデスのハミルトンはポールポジションから今季6勝目を獲得した。

「ハミルトンはスパはさほど好きではないと明かしていた。自分のドライビングスキルよりもマシンのセットアップがものをいうサーキットだから、というのがその理由だ」と英AUTOSPORTのF1担当編集者ベン・アンダーソン。

「また昨年まではセクター2をうまくまとめることができずにいたと認めている。しかし今年はセクター2を克服し、2位にコンマ5秒近い差をつけてポールを獲得した」
「決勝では1周目にセルジオ・ペレスに並びかけられたが、その後は余裕を持ってレースをリード。ニコ・ロズベルグのチャレンジにもうまく反応することができ、ひとつもミスなく勝利を飾った」


 グロージャンは今季ベストの予選4位を獲得した後、ギヤボックス交換によるペナルティで9番グリッドからスタート、3位でフィニッシュした。2013年アメリカGP以来の表彰台だった。

「グロージャンは2013年後半にレッドブルを苦しめていた時期があるが、彼にとってそれ以来のベストレースといっていいだろう」
「金曜には、FP1ではジョリオン・パーマーにマシンを譲ったにもかかわらず、FP2で7番手。予選では4番手タイムをマークし、2013年オースティン以来、ベストの予選パフォーマンスを見せた」
「ギヤボックス交換のペナルティによって降格されたが、コース上でどんどん順位を上げていった。セバスチャン・ベッテルのタイヤバーストがなくても3位は彼のものだったのではないかと思われる」


 マクラーレン・ホンダのアロンソは予選18番手からパワーユニットのエレメント交換で20番グリッドに降格され、決勝では13位でフィニッシュした。アロンソには8点の評価が与えられた。

「FP3でエキゾーストの漏れというトラブルに見舞われて走れず、準備ができなかった影響で、予選ではバトンからコンマ5秒差に終わった。アロンソ自身、予選の自分のパフォーマンスはよくなかったと認めている」
「2回のエンジン交換によって55グリッド降格のペナルティを受け、最後方からスタートしたアロンソは、驚異的なスタートを決めて1周目に5つポジションを上げた。レース中、一時はザウバーのフェリペ・ナッセとバトルをしたものの、アロンソのマシンはあまりに遅く、戦い続けることはできなかった」

 バトンは予選17番手からグリッド降格で19番手からスタート、決勝では14位でフィニッシュした。バトンもアロンソ同様8点という評価だった。

「バトンは予選ラップを走り終えた後、2012年のポールラップと同じぐらいいいラップを走ったと感じたにもかかわらず、結果は17番手だった。50グリッド降格のペナルティを受け、決勝ではアロンソと共に孤独なレースを強いられると予想したバトンは悔しがっていた」
「しかもレース序盤からERSのデプロイメントに問題があり、唯一の楽しみだったアロンソとのバトルさえできなくなり、単独でただコースを走り続けるだけのレースを強いられた」


 英AUTOSPORTによる2015年第11戦ベルギーGPでの各ドライバーの点数は以下のとおり(10点満点)。

■メルセデス
ルイス・ハミルトン:10点
ニコ・ロズベルグ:7点
■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド:9点
ダニール・クビアト:9点
■ウイリアムズ
フェリペ・マッサ:7点
バルテリ・ボッタス:6点
■フェラーリ
セバスチャン・ベッテル:8点
キミ・ライコネン:7点
■マクラーレン
フェルナンド・アロンソ:8点
ジェンソン・バトン:8点
■フォース・インディア
ニコ・ヒュルケンベルグ:6点
セルジオ・ペレス:9点
■トロロッソ
マックス・フェルスタッペン:8点
カルロス・サインツJr.:8点
■ロータス
ロマン・グロージャン:10点
パストール・マルドナド:4点
■マノー・マルシャ
ウィル・スティーブンス:7点
ロベルト・メリ:7点
■ザウバー
マーカス・エリクソン:7点
フェリペ・ナッセ:5点