「仕事は最悪だし、早く辞めたい。注文するのか? 最高だな、昼休み5分前に注文を入れるなんて」
日米営業マンの仕事ぶりをコミカルに演じた米国人スティーブさんの動画にもあるように、アメリカ人は仕事嫌いで、やり方も雑というイメージがあります。しかし実際には、意外と仕事好きの側面もあるようです。
ヴァニティ・フェア誌の調査によると、現状でも「家で仕事のメールチェックは当たり前」であり、さらには「休暇を取るより働いてお金がほしい」と答えた人が多かったそうです。(文:遠藤由香里)
調査元は「忙しくあろうとする国民性」を指摘
調査によれば、家での仕事のメールチェックが日課になっている人は約半数。メールチェックの必要がまったくないという人は38%のみでした。
若い世代は特に抵抗が少なく、30歳未満の人の70%が家でも進んで仕事をしているようです。30歳以上では、この比率は52%に下がります。
自由時間ができた場合、「こなすべき仕事がないか」と考えてしまうという人が30%。同誌編集長のクレン・マーフィー氏は「米国人は間違いなくワーカホリックです」と述べています。
「ただやることを探すというのではないのです。仕事に関係することを探すのです。忙しくあろう、生産的であろう、スキルアップしようという国民性を持っているように思えます」
「ナマケモノ」を選んだのは4%
自由時間を運動に当てると答えた人は30%、読書に当てる人は20%だけでした。ほとんど仕事中毒といっていいでしょう。
面白いのが、どんな動物が好きかという質問の答えで、半分以上の人が「働き蜂」を選んだこと。「ナマケモノ」を選んだのは4%でした。
海外から「働き蜂のようだ」と言われたのは、高度経済成長期の日本人。今の日本でこれと同じ調査をしたら、どういう結果となるのか気になるところです。
(参照)'Americans are definitely workaholics' (Business Insider)
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